支部ブログに苫小牧民報杯の結果が掲載されました。
というわけで1回戦です。先手の雁木模様に対して私(後手)は矢倉模様。一見駒組段階と見せかけて・・・
△75歩と早くも開戦。以下、▲75同歩に△84銀と出る。次に△75銀と出られては先手もたまらないので▲74歩と伸ばすのが「強い人の手筋」である。それでも△75銀と出ると▲73歩成~▲74歩があるので、後手も1回は△72飛と寄ることになる
こうなると先手も玉を囲っている場合ではない。後手から△74飛~△75銀や△73桂などとされては大変なので、先手としても動かざるを得ない。先手は先に1歩得をしているので△74飛と取り返される前に戦いを有利に進めたい。
この後手の指し方は「雁木なんか嫌いだ~」とお嘆きの貴兄にお勧めしたい。一応、後手の主張として「あなた(先手)は居玉ですよね?玉を囲っている暇なんてありませんよね?右玉なんてもってのほかですよね?」と脅すことで乱戦に持ち込むのである。
ただし、前述の通り先に1歩を損する関係で、先手が動いてくるのは明白なので、その覚悟はしないといけない。絶対に先に攻撃されるから、頑張って受けないといけないのである。攻撃的な陣形を見せておいて受け主体の戦いになる。具体的には▲24歩、▲35歩、▲55歩、▲65歩などだろうか・・・
あと、この陣形を組むにあたって△44歩(先手なら▲66歩)はなるべく突かないことである。繰り返しになるが1手の価値がものをいうのとそこを突くことで▲45歩(△65歩)とされるから。
ちなみに、これでも先手(雁木側)が▲47銀や▲69玉などで玉を囲ってくるなら△74飛~△75銀などとしてどんどん攻撃的に進めていくと良いです
さて、長い前置きになったが、先手の方ももちろん開戦してきた。▲24歩、△同歩、▲55歩(次の図)
▲55歩がうまい!
これを取るのは▲65歩とされていつでも▲55角と出る形にされたり、いきなり▲45桂、△44銀、▲54歩で先手の駒得が約束されてしまう。ここで考えたのが①△44歩として▲45桂を1回受ける、②自然に△74飛と歩を取って▲54歩なら△54同飛を含みにする。ということだが、実戦は①を選んだ。どちらが良かったのかは今でもわかってはいないのだが、しばらくは先手が攻めるターンである。
ということで本日はここまで!つづきはまた次回
おまけ①
支部ブログをご覧あれ!予選のサンドイッチで優勝者と準優勝者に挟まれた方がいます・・・
これってツイてるのかツイてないのか・・・