地区予選の紹介の最後・・・と言っても図面は今回紹介しません。

実は、序盤早々馬ができて、かつ、1歩得という相手の方のうっかりがあったため、少々申し訳ないので詳しい中身の紹介を控えさせていただきます。ただ、竜王戦の時に将棋を拝見して「おお!強い」と思って注目しながら見ていたので、当たりたいなとは思っていました。そして、こちらだけ事前に将棋を拝見したことである程度の予測が立ってしまった。というのが大きかったですね。これについては感想戦でも述べましたが。竜王戦の1回戦で勝った相手が苫小牧支部の番人の一人と私は思っているので、これにて相当の実力者と認識してしまったのと逆に勝ち方が良かったことである程度の癖が見えてしまった。というのが勝因でしょうかね。

あとはこの時の、無責任な感想戦で私のことを「強い人」と誤認してくれたことで、過度に緊張してくれたのが一番大きかったです!笑

さてまあ、図面を掲載しない以上、将棋の内容は置いといて、将棋に対する姿勢。これがまず素晴らしいと感じた。駒の並べ方も丁寧(盤面にきれいに並べているし、何より「無駄に駒音が高くない」し。何度か書いているけど、対局前(対局中も?)の駒を並べるときにすごい勢いで音を立てて駒を並べる人を私は好きなれない。自分を鼓舞するのかもしれないけど、必要以上にやれば相手に余計なプレッシャーを与えるということもあるので、相手を思いやる気持ちを持ってほしいなと思う次第)だし、感想戦でも基本的に相手を立てている姿に好感が持てる。「対局できてよかったです」とまで言われました。普通の中学生や高校生でこんなセリフ言えないよ。ちなみに「将棋暦長いんですか?」と聞かれた(実は過去に全く違う方にも聞かれことはあるのだが)ので「ああ、うん、いやまあ、それなりに長く生きてるんで」と答えました。何言ってるんだ私は・・・(この中年の一言が素敵でしょ)

まあ、これだけ真摯に将棋に向き合っているのなら、いつの日か何らかの形で報われる日が来ると思う。将棋に強くて大会で結果を出す人が必ずしも報われているか?と言われるとそれは何とも言えない。某東の地区の私の大先輩が「若くて将棋に強いうちは団体戦のお誘いとかも来るかもしれないけど、態度が悪ければそれもそのうち来なくなる」という話をしていたことがありましてね。

「団体戦に出よう」と言ってもらえるだけで「実力、人格」を認められているはずなので、まずは団体戦のオファーが来るように頑張りましょう!なお、私は個人戦の全道大会で優勝したことはない(3位が最高)のだけれど、全道優勝複数回の方から支部対抗戦の道大会優勝がうらやましいと言っていただいたことがあるし、私自身は自民党杯のB級で優勝した方がうらやましいと思っている。学生の頃に何の実績もなかった(しいて言えば1年間団体戦で全敗という不名誉な記録はあるけど)けど、社会人になってから多少の結果が出たりしたので、やっぱり大事なことは「楽しく続けること」でしょうね。もちろん勝負が絡んでくるのである程度勝たないと面白くないけど、勝敗にこだわりすぎずに楽しむことが大事だと今だから思います。

かなり脱線しましたが、気持ちよく対局できて良かったです。人格的には素晴らしい感じなので、そのうち結果が出ると信じて、その日を楽しみにしています。