今日地元で将棋を指しているのを見かけた。一人は四段の方だがもう一人の方は初めて見る方。見るからに棋力に差がある感じで、あっという間に初めての方が吹っ飛ばされる。四段の方が全く手加減しないのである。2局指していたのだが、2局ともそんな感じだったので「30分くらいしかないのですけどお願いできますか」ということで対局者に立候補した

 

とりあえず「将棋になるように」ということで指していた。▲66歩の時にあえて△62金と指してみた。これで気づかなかったら指摘するつもりでいた。実戦は△62金に▲79角と指した(正直手の意味は分からない)ので「あ、(78の)金に当たってるので違う手指した方が」と言って1回指摘をした。「ああ、そうか」と言って▲67銀と指した。△67同馬~△87飛成と指すような真似はもちろんしない。

 

ここで▲71銀と打ってきたら「おお!強い」とオーバーリアクションをするつもりだった(というか実は▲64角と出られたらこの筋があることに気づいてなかっただけ)のだが、実戦は▲97角と1回撤退した。まあ、悪い手ではないと思う。この辺を見ていても「将棋を知っている人」ではあると思う

 

ここで▲53歩と打ってきて(これも良い手だと思う)、△42玉に▲52歩成と指してきたので「1回歩を打ってからまた捨てるなら違う手を選んだ方が」と指摘して違う手を選んでもらった。ただし▲53歩自体は普通にある手だと思う。以下△42玉には▲52銀とかでどうか?という感じか。実戦は▲46角に変更となった。これも結構良い手。97の角も効いてるから変な受けだと傷口を広げることとなる。まさか△73銀は打たないので(手の善悪ではなく「この将棋で」という意味)△69飛から攻め合い。以下▲58玉も「おお!」という手。良く指していると思う

ここでも△76桂と打てば簡単に勝ちだけど、それではこの将棋の意味がない。ということで、いかにも玄人っぽい雰囲気の△64桂を打った。一見すると攻めては56の銀を、受けては97の角を遮断する手である。64の地点には97の角と82の馬が効いているから▲64同角と突っ込んできたら立派!と思っていた(もっとも、それをやったらたぶん先手玉は詰んじゃうけど)のだが素直に銀を引いた。これも正解手でしょう

 

ここも指摘をしたところ。▲49玉と逃げたので「あ、それはやめた方が良いです」と言った。「ん?だってあと逃げるところほかに真下しかないよ」と言ったが「右下に行っちゃうと銀(68の)が取られるので怖くても真下が正解です」となった

 

少し進んだところで▲58銀と指したところ。う~ん、△58同銀成~△78銀とかで簡単に勝ちだけど・・・ということで△99竜と香車を取った。これに対してノータイムで▲69銀と銀の方を取ったのは立派!角を取らせても竜は97に行って一瞬働かなくなるし、自分の玉は安全になる。普通に良い将棋を指せていると思います

 

で、これ。一応、竜と馬の両取りだがもちろん悪手なのはわかっている。これに対して▲63馬~▲72竜と迫ってきた。うん、素晴らしい!

 

ここで「ちょっと時間が来たので」と言って終局にしてもらった(というか、四段氏に指しかけてもらった)

かなり良いところなので、物足りなかったかもしれないが、ここまで出来たら自分的には十分だと判断した。天狗おやじにでも指してもらったら勝敗不明な気がする・・・笑

とまあ、こんな感じで力差が歴然なのであれば、ある程度互角に近い戦いにするのも求められるスキルなわけだが、これはできる人とそうでない人ははっきり分かれるね。私もうまいほうではないし少なくともこちらの地区には私より上手な人はいるけど、あからさまにそのスキルがない方には、ちょっとご配慮いただけるとありがたいですね。というのが私の切実な願いです