札幌の美容皮膚科医のたけなかです。
皮膚科ではアトピー性皮膚炎やニキビだけでなく、酒さという皮膚疾患の相談をよく受けます。
酒さとは?
頬や鼻、額に赤みやニキビのような症状が出ます。
皮膚の赤みだけでなくほてりやヒリヒリ感を感じられる患者さんが多いです。
30代~50代に多く、男性より女性に多くみられます。
【酒さ チェックリスト】
□ 顔に赤みやブツブツがでてる
□ 顔のほてりやヒリヒリ感を感じる
□ 以下のような時に症状が悪化する
・日光 ・運動 ・ストレス ・特定の食べ物や飲み物をとったとき ・睡眠不足
・特定のスキンケア製品や化粧品をつけたとき ・入浴 ・暖房のきいた部屋
□ 皮膚の血管が透けて見えるところはある
□ ステロイドやタクロリムス軟膏を使っていたことがある
あてはまるものはありますか?
【酒さの治療】
・外用薬:ロゼックスゲル(保険適応)
ロゼックスの主成分のメトロニダゾールはニキビダニへの抗菌作用があります。その他にメトロニダゾールには抗炎症作用、免疫抑制作用、抗酸化作用があるといわれており酒さに有効であることが知られています。
ロゼックスは最近保険適応になりました。
・内服薬(保険適応)
当院では漢方薬を処方しています。症状が強いときはテトラサイクリン系抗菌薬を使います。
・エレクトロポレーションケアシス(自由診療)
エレクトロポレーションケアシスで抗炎症や皮膚の再生作用がある幹細胞製剤のカレシムや成長因子導入を行います。
酒さで幹細胞カレシムの導入で改善されている患者さんがいらっしゃいます。
・レーザー治療(自由診療)
ロングパルスヤグレーザーは皮膚の真皮層に存在するヘモグロビン(赤み)に反応し、毛細血管拡張による赤ら顔や炎症に伴う赤みを軽減します。
ロングパルスヤグレーザー(レーザーシャワー)についてはこちら
【酒さのスキンケア】
症状によりますが、一般的に酒さの方は保湿しすぎは赤みを悪化させる原因になります。
特にニキビのようなブツブツが出やすい場合は過度の保湿はさけて、スキンケアで皮脂コントロールをしていくことが重要です。
ゼオスキンヘルスのGSR(洗顔料エクスフォリエーティングクレンザー、エクスフォリエーティングポリッシュ、化粧水のバランサートナー)は過剰な皮脂による赤みによく使います。
リキッドファンデーションやBBクリームの使用は赤みを悪化させるので、パウダータイプのファンデーションをご案内しています。
長引く顔の赤みでお悩みの方はご相談下さいね。