老犬・病犬介護でぶち当たる壁の一つが"食べない問題"。
我が家(犬と家族)も本当に大変だった。一年以上これは何の修行か?と思うほどだった。汗
でも、諦めていたら去年の夏に旅立ってただろうなー。
"食べなくなったら寿命"とか、"無理に食べさせないほうが自然に逝ける"とかいろいろ言われるものの、いつが本当の最期かその判断は簡単にできるものじゃない。だって、今回の壁を乗り越えれば良くなるかもしれないよね。
獣医師の判断は絶対ではないし、何より動物の生命力はすごい。飼い主は簡単には希望を捨てられない。
ちなみに、私が最終的にこれは無理だと悟ったのは旅立つ前日。食べそうな気配がまるでなくて、あの時はさすがに覚悟を決めざるを得なかった。
以下、お薬、食べてくれたフードなども含めて食欲不振に関する振り返り。長いので必要な方だけどうぞ。
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引き取り当初から軟便。神経質でお腹の弱さを感じさせていた愛犬。小建中湯や六味丸、ゲップが多いときは抑肝散加陳皮半夏など漢方からスタート。手応えはよし。
その後鼻の腫瘍が見つかり(2022.4月)、放射線治療。このあたりから食欲不振、たまに嘔吐・下痢など消化器症状が目立ち始める。胃の動きを改善させるためプロナミドを継続して内服、頓服で吐き止めのセレニアを使うようになった。
2023年6月以降は脳腫瘍が原因と思われる食べしぶりがひどくなる。(低気圧に関連してときに食欲廃絶)
ここからが大変だった。
食べ始めても一口食べては部屋をひとまわりーを繰り返すようになる。1時間以上かけて少しずつ食べるのが常態化。苦
込み上げてきたものを口の中で飲み込むこともたびたび。(絶対吐き出さないウチの犬)セレニアはきらせなくなった。それでもダメな日は一切食べない。もうお手上げ。
そこで、食べないこと以外に問題なさそうなときは、食欲増進剤のカプロモレリン(エンタイス)かミルタザピン(商品名ミラタズ)を使用。
※食欲増進剤についてはコチラに書きました
転機は2023年冬。
脳腫瘍の症状が強くなり、脳浮腫を抑えるためにそれなりの量のプレドニン(1mg/kg)が欠かせなくなるんだけど、プレドニンの副作用でここから食欲が少し盛り返す。
とはいえ分子標的薬の副作用もあって徐々に体重は減少。
でも、ステロイドのおかげで5ヶ月分の命をもらったよーなものだった。
ただステロイドを飲むとどーしても感染に弱くなる。ウチの場合は代償として鼻の感染に苦しむことに。結局最期まで抗生剤。
この長期にわたる抗生剤とステロイドで肝臓と腎臓は決定的なダメージを受けたけど、生きてる間をできるだけ体調良く過ごさせてあげることの方が大事だから、これは仕方ない。
ゴハン編に続く