あまりに気力がなさすぎて、下書きのままタイミングがずれてしまった(^_^;)

何がかというと、名古屋第二日赤の研修医による誤診報道。

知れば知るほどそれって研修医の責任?深夜の救急が研修医しかいないなんて珍しいことではないし、経験が少ないからこそ身分は研修医。不幸に不幸が重なって最悪の結果を招いたのは組織の問題だよね。研修先を選ぶのも慎重にならざるを得ないね。

 

 

で、こちらは検査を受けに二次診療の動物病院を受診してるのに、検査前の問診でなぜか診断されて、それが誤診だったという話。

 

愛犬の鼻腔内腫瘍の放射線治療から約一年後、再増大を疑って再び大学病院を受診したときのこと。(要するに去年)

北大の場合、最初の問診から預かりまでは研修中の獣医師が受け持つ。この日はややベテラン感を滲ませた研修獣医さんが担当だった。(HPの研修医紹介には某ペット保険会社の勤務歴があるらしく、あーなるほどーと思ったりなんかして。某保険会社は動物病院に獣医を派遣している)

 

問診で
元気と食欲がなくて、フラついて転ぶ、まわる、認知症のように部屋の隅で固まる(でも自力でバックできる)、左眼の眼裂狭小などがあり全ての症状が気圧の変化や天候によって良くなったり悪くなったりする。鼻の腫瘍が進行して脳に影響しているんじゃないかと思って受診した旨を告げると…

 

研修中の獣医さん

「あーそれは別の症状ですね。加齢によるものです」と宣う。

 

いやいや。まわるとかはともかく認知症の犬はバックできないし、何より眩しくもない部屋で眼裂狭小になったり戻ったりはしないからーと喉元まで出かかったけど、まぁよろしくお願いしますと予約通り検査を依頼。

 

案の定、研修医の診断は誤診。指導医からは脳腫瘍がみつかったと告げられた。

 

 

研修中だもの。間違いがあったって指導医がついてるんだから、こうして学んでいけばいいよね。

 

ただ、今回の研修医さんはすでに獣医としてキャリアを積んでいたらしく、今までもこんな調子で診療していたのか?と思うとなんだかな。苦

加齢ですと言われ、本当の病気の適切な治療のタイミングを奪われれば困るのは犬と家族。いやいや、そーいうのは勘弁してほしい。

 

彼が研修プログラムを受けたのも思うところがあってのことなんだろう。大人の学び直しにありがちなプライドに邪魔されることなく、新卒獣医さんたちと同じ気持ちで学んでいただきたいと思った次第で、印象に残っている。

 

これからますます獣医療は細分化するだろうし、寿命が伸びペットも高齢化が進むことで悪性腫瘍など治療の難しい病気も増えるだろうからね、臨床に不安のある若手獣医さんたちにはぜひ研修プログラムを受けてほしいと思った。

 

 


↑去年のいまごろ。腹巻きしてるからけっこう涼しかったっぽい。さすが北海道