四つ目の特徴、と言いますか、公務員であれば常識でしょうが、

「基金」
について解説しておきます。

自治体は原則として年度ごとに予算を立てて収入と支出がなされますが、例えばその年によっては、当初の予定よりも税収が少なかったり、不測の天変地異災害などが起ったりもします。
また地方債を発行している場合など、返済財源を確保しておく必要があります。

つまり、その年の収入を全て支出に充ててしまうと、翌年以降のリスクに対応しきれない事態が起きる可能性があります。
そのために基金という制度を設け、不測の事態等に備えておく必要があります。

基金は、大きく分けて三つあります。

1.減債基金
   … 将来の地方債を返済する財源として積み立てるものです。

2.財政調整基金
   … 税収が少なかったり、不足の支出が発生するような場合に備えて
     いざという時の資金繰りを埋めるために積み立てるものです。

3.その他
   … 自治体独自の規定等により積み立てるものです。

基金は通常は現金であり、流動資産の部に計上されますが、他の方法で運用している場合は
固定資産の部に計上されることがあります。

公会計特有の貸借対照表の特徴は、大体こんなところでしょうか。


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