きみへ
今日もようこそ！
きみは誰かと待ち合わせをよくする？
遊びにでかけたり、映画を観に行ったり、
一緒に勉強会をするなんていうひともいるかな。
そんなとき、きみは先に待ち合わせ場所につくほう？？
それとも、がんばっているけど遅れがち？？
支度をしながらＬＩＮＥで連絡をとりあって、
なにか目印になる場所を探して、とか、
そうこうするうちに案外時間がたったりして。
こんな形で【待ち合わせ】を順番にみていくと、
ぼくたちは、会う前からもう、
会ったときの（会っている）気分になっていたりしないかな？？
顔を合わせた瞬間のことを想像したり、
間に合うかどうか時間が気になったり、
道順をイメージしたり調べたり。
そうしながら、もうきみは相手に会っているのかも。
よほどサッパリした性格の相手でなければ、
相手のひとも同じような感覚だろうね。
お互いにそういう気もちだから、
たとえば片方のひとがあんまり時刻に遅れたりすると、
もう一方はちょっとうれしくないよね。
時間の約束を破ったから、という面でも考えられるけど、
どちらもすでに会っている感覚だから、とも言えそうな気がするなぁ。
きみはどう思う？
約束にせよ、待ち合わせにせよ、
きみと誰かが心を向け合ったということ。
（だからって、あまり「約束」を振りかざすのもオカシイけどね）
むしろ、人間どうしがそういう気もちになれることに注目したい気がしない？？
それぞれみんな日々の生活があって、
用事があっていそがしい。
そのなかで、きみと相手（たち）は、
ある日の何時と決めて合流することにする。
当日は、その一緒にする活動や、そもそも合流することそのものに
すごく心をつかうでしょう？
きみはひとりで生まれてきて、
いま、僕とお話ししているここにいる。
そうやって「たったいま生きている」ということに、
わざわざプラスして、
きみと誰かは一緒にすごすことを選ぶんだ。
よく味わってみると、自然に、とても心のこもったことをしているよね。
ほんとうにすごいことじゃないかな。
きみとお話ししていて、人間ってそういうものなんだなぁ、と感じました。
すぐなにかどうこう、という内容じゃないけど、
きみもなにか感じてくれたらうれしいな。
また、こういうお話もしていきましょうね。
それじゃあ、またね。
小どもたちへ