みなさま、こんばんは!
先週末は、第7回目のNLP講座でした。
今回のテーマは、「五感を開いて観察する」。
NLPでは、「センサリーアキュイティー」(鋭敏な感覚)といいます。
コミュニケーションを上手くとるためには、「相手を観察する力」がとっても重要です。
なぜなら、わたしたちは、自分の先入観(記憶)のフィルターを通してものごとを観る癖がすでにできあがっていて、
眼にするもの、耳にするもの、感じるもののほとんどを、その時その時の新鮮な情報ではなく、自分の記憶と一致できるものだけを取り込む習性があるからです。
つまり、簡単に言えば、自分の思い込みに適合できる情報だけを選んでいる、ということ。
それは、講座の中では、わたしの「白いタオルの失敗」の話でも説明しましたね(笑)
似たようなタオルだけれど、異なっている白いタオルを、わたしは間違えて使っていたのだけれど、
脳は間違いを訂正するよりも、間違いを事実にすり替えようといろいろな「証拠集め」をしていました。
「このタオルがいつもと違う感触なのは、洗濯洗剤を変えたせいだ」
「このタオルが絞りづらいのは、わたしの握力が落ちたせいだ」
などなど・・・(笑)
脳は、思い込んでいる情報こそが「真実」と訴えてきます。
今、見えたり、聞こえたり、感じられたりしている、生の情報は、脳によって簡単にゆがめられます。
だから、コミュニケーションにおいても、一旦ネガティブな印象(記憶)を持った相手だと、どんなに「生の情報」がポジティブなものだったとしても、それを受け付けようとせず、事実をゆがめます。
でも、記憶は削除するわけにはいきませんね。
思い込みも無数にあって、ひとつひとつ修正していくわけにはいきません。
だとしたら、どうすればいいのでしょう?
やはり、普段から、しっかりと観察する眼、観察する姿勢を持つことが大事ですね。
講座のワークでは、雑談をしながら相手を観察する、ということをやりましたが、
話しの内容を聞き、理解しながら、相手のさまざまな様子を観察するといった同時進行は、普段やり慣れていないので、とっても大変だと感じられたのではないでしょうか?
話に夢中になればなるほど、自分の思い込みの中に入っていくのが人間の面白いところでもあります。
人の話なのに、いつの間にか自分にあてはめて、自分のストーリーにしてしまう、ということは、日常茶飯事ですね。
さて、コミュニケーションを取りながら、相手を観察するトレーニングが深まってくると、いつでも、どんな人に対してでも、「フラット」な白紙の状態でものごとを受け止めることができるようになっていきます。
まるで、鏡のように、水面のように、ただただ事実だけを受け止めることができるようになっていきます。
また、先入観や思い込みのない状態で観察すると、そのお相手の肯定的な面にも簡単に気づけるようになります。
特に、長所を見つけようと頑張らなくても、自然に目に耳に入ってきたり、肌に感じてくるのです。
そうすると、気持ちの良いコミュニケーションが、自分から自然と取れるようになるでしょう。
ぜひぜひ、観察トレーニング続けて行ってくださいね!