災害と金庫 | カギ屋は見た!

災害と金庫

  今、金庫(家庭用耐火庫)が全国的に売れています。


  東日本大震災で多くの建物が火災になったり、流出したり壊滅的な被害が出ました。 そんな中、現金や重要な書類等が入った金庫が、瓦礫の中から多数見つかりました。 公的機関の方たちの立会いのもと、これらの金庫は『カギ屋さん』の手で開けられ、中身から持ち主を特定し、本人の元へ返還されました。何もかも無くしたと思っていた人達からすれば、大事なものが一部でも残ったのは大変に有り難い事でした。


  濁流にのまれ、長時間海水まみれのヘドロ漬けですので、開けるのも一筋縄ではいきません。 特にヘドロまみれで時間が経ったものは、扉の隙間にヘドロが入り込みコンクリートの様に固まり、開けるのは正に体力勝負です。 テレビのニュースで一部流れていましたが、瓦礫を処理する重機で持ち上げ地面に落とすこと数度、やっと本体がひしゃげて扉が脱落して開きました。


  阪神淡路大震災の後も、金庫は売れたのですが、今回は被災地東北地方は勿論、全国的に売れています。 大事なものを入れられて、災害にも比較的強いと思われたのです。一家に一台用意しましょう。 但し安物は効果がありませんゾ!!