日本ほど、しっかりとした敬語が存在する国はないと思います。


中学生くらいから覚えるであろう敬語。

中学~高校では、とりあえず「年齢」だけ考えれば敬語にすべき相手、タメ語で良い相手が明確でした。(留年した人を除く)


ところが社会に出ると、「年齢」以外に「社歴」「役職」「取引先」などなど様々な条件が重なりどうすべきか迷うことがあります。さらに不動産業では同業種に転職する人が多いので「業界歴」も絡んできます。

もちろん無難で楽なのは誰に対しても敬語で話すこと。でも、お互い敬語だと距離を感じてしまいます。


私の中でのルールはこうです。

1、第一優先は「年齢」。私は社歴が自分より浅い人でも部下にでも年齢が上なら敬語を使います。

2、自分より年下の場合

 a.自分より社歴が長い場合は敬語

 b.自分より社歴が長くても業界歴が短い場合はタメ語

3、取引先には基本的に敬語(当方が客の場合でも)、但し自分より明らかに年下で当方が客の立場の場合はタメ語と敬語を8対2の割合で。

4、お客さんに対しては相手が明らかに年下でも敬語(但し、営業(接客)していく中で打ち解けたと判断した場合はタメ語混じりにあえてします)


こんな感じです。


多分間違いないのは誰に対しても「敬語」にすること。でもやっぱりそれだと相手との距離を感じてしまうんですよね。

たまに、年上でも関係なくタメ語で話すことができる人がいます。きっとその人のキャラなんでしょう。

敬語には距離を感じてしまう私にとっては、誰に対しても(最低限は打ち解けているんでしょうけど)タメ語で話せる人を羨ましく思います。


あと、あまり敬語が存在しない業界もありますよね。建設や土木など現場仕事とか。

私も10代の頃、建設会社の現場で作業員として働いていた事がありますが、敬語は存在しませんでした。(さん付けはします)

多分現場仕事では、掛け声とか必要だし少しでも言葉を短くする方が仕事の都合が良いのだと思います。


この敬語に対しての考え方は人それぞれでしょう。

年齢に関係なく社歴や役職を重要視する人もいるでしょうし、完全誰に対しても敬語の人、ケースバイケースで臨機応変に使い分ける人・・・。正解なんてないと思います。


ただ、明らかに年上なのに自分が客の立場だからって偉そうにタメ語を使っている人や、社歴や役職が下でも年上の人に対して敬語を使わないどころか呼び捨てをする人には、不快感を覚えます。



相手に不快感を与えないか?

相手との付き合いを円滑にするにはどっちがベストか?


私の場合はこの2つを考慮して使い分けますので、微妙な時は結構疲れます・・・。(敬語がない国に生まれたかったです)



ちなみに、初めて会った人にタメ語で話しかけられて、その相手が年下だと知った時に「イラッ」っとしてしまう私は小さいですか?