あらすじ・・・。
学校、体育館?
生徒全員が周りの座席に座っている。
学級委員を選ぶ選挙が近付いて来た、ということで、
バーキン先生が、「誰かを推薦しろ」と怒鳴っている。
(セリフでは、学級委員ということだが、実際は、生徒会長なのだろう、その後の展開を見れば、学校全体での選挙である事が判る)
キムが、ロンに肘打ちして、自分を推薦しろ、と催促のポーズ。
ロンが、立ち上がって、キムを推薦すると、対抗意識むき出しのボニーは、ブリックを推薦しますと、言い出した。
ブリックは、ミドルトン高校のアメリカンフットボールチームのQBで人気者らしい。
キムは、そんな相手と選挙をすることになり不安を感じるが、ロンは、自分が選挙事務所長をやるからと、キムを元気付ける。
しかし、一層不安になるキム。「良かった」と言う声は、落胆している(爆)。
ミドルトン、ミニゴルフ場
何故か、ロンは、キムをここに連れて来ている。
ロン曰く、「政治戦略を考えるなら、ゴルフコースだ」
だがキムは、単にみんなの手助けをしたいだけなので、ロンのそんな発想に反発する。
そこへ、ウエイドから連絡が入る。
ウォーレス国王からアクセスがあって、息子のウォーリー王子を助けて欲しいとのこと。
(ヨーロッパの小国(もちろん架空の国)で、人口は、ミドルトンモールより少ないらしい)
空港
王室専用機の出迎えに感激するキム。
ロンは、この任務に、「君のプラスにならないと有権者が言っている」と、反対するが、キムに引っ張られて飛行機へ。
ウォーレス国、お城
リムジンが到着、キムとロンが降りて来る。
そこへ、ウォーリー王子が、「よう、元気?」と軽いノリで登場。
そんな王子に、キムは自分とロンを紹介する。
王子は、キムたちの方向から夕陽が目に入ってまぶしいからと、横にずれるように催促するが、キムは、王子に自分が動けば・・・と進言。
王子は、自分を「殿下と呼んでくれ」と言い、自分が動こうなんて、考えもしなかったと続けた。
その時、入り口の前にいた侍従(?)がラッパを吹き鳴らす。
・・・颯爽と国王登場!
王子が「パパァ!」と言い、ロンはすかさず膝をついて最敬礼。
しかし国王は、ロンを無視し、キムに歓迎の挨拶。
ロンも国王に話し掛けるが、ウエイドと間違えられる(笑)。
ロンは、自分の存在を説明するが、国王は、キムとだけ話がしたいと言って、キムを連れて行く。
王子は、退屈だからと、ゴーカートを乗りに行こうとする。
ロンも、喜んでついて行くことに・・・。
お城の中。
王様がキムに、「大昔からの問題」を話し始める。
何世紀も前の初代国王は暴君で、家来たちに憎まれていた。
ロデガンの騎士たちは、国王から王位を取り上げようと計画していたが、失敗して捕らえられてしまう。・・・そして、彼らの恨みは何世代にも受け継がれ、今でも王家を滅ぼそうと企んでいる・・・らしい。
キムは、「最近の王室が良くなって来てるなら、問題ないんじゃない?」と、王様に問い掛けるが、王様は、王子が「ダメ王子」と言われているのを告げると、キムも認めざるを得ない感じ・・・。
一方、ゴーカートガレージ。
ロンは、王子のドライビングスーツを着て良いか?と、尋ねる。
王子は、一般人が着るのか?と、反感を抱くが、「あとで燃やせば良いか・・・」と、気を取り直す。
出発。
ゴーカートコース(お城の敷地内)
ロンが先導して、コースを走る。・・・はしゃぐロン。
途中のY字路で、ロンと別の道を進行する王子。
ロンは颯爽と車を走らせているが、その様子を双眼鏡で覗く怪しい人影。
お城の中。
キムは現代に「騎士」がいることを信じられない様子。
しかし、王様は、彼等が現代的で、ウェブサイトを持ち、「今こそ王制を廃止させようと決意している」と、不安になっている様子。
その時、窓の外からロンの悲鳴が聞こえて来る。
慌ててバルコニーに出るキムたち。
ゴーカートコース。
レーザー攻撃を受け、それを交わしながら走る、ロンのゴーカート。
城の真下を走り抜けると、そこへキムが来て、その様子を確認すると、ウェイドに連絡を取る。
ウェイド「こっちは今、何時だか解かってるの?」と、寝起きで不機嫌。
キムは、そんなことにお構いなく「ここの上空に飛行機はある?」と尋ねる。
調べて見ると、丁度「静止衛星」があることが判明、それは、ロデガンの騎士が打ち上げたものだった。キムはキムニケーターから妨害信号を出すよう、ウェイドに指示。
そして、丁度やって来た、ロンが乗るゴーカートに飛び乗り、ロンに車を止めるように言う。
レーザー攻撃は止まり、ウェイドは「もう寝ても良いかな・・・?」
ロンが「今の、何だったの?」とキムに問うと、そこへ王子を気遣う王様が走って来る。そして、ほぼ同時に、王子も戻って来る。
王様は、王子の無事を知ると、泊り込んで王子を守って欲しいと、キムに請う。キムは「学校で選挙があるから」無理だと断るが、それならと、王子を一緒に連れて行ってくれと言い出す。
拍手して喜ぶ王子。キムは、断れずに困った表情・・・。
キムの家。
ダイニングルーム?
「ポッシブルふ~じん~♪(婦人)」と格調高く、節をつけて呼ぶ王子(笑)。
それに合わせて返事をするキムママだが、王子のわがままな注文に、我慢の限界・・・、キムに文句を言い、自分が危険な目に遭わせるわよ、と、息巻く。
学校。
王子は、キムが用意した服を「ボロ」だと言い、自分の服が着たいと言い出す。キムは「お忍びなのよ」と、取り合わないが、すぐに、王子の正体は、バレてしまう。
それもそのはず・・・。
ロンがTV局に連絡して、記者会見の準備を整えていた。
ロンは、王子に、キムを推薦するように段取りをしたようだ。
レポーターのインタビューに答える王子。
「世界クラスのリーダーになるには、ちょっと神経質だけど、公立高校なら良いんじゃない?」
王子はさらに、「自分はリーダーとして育てられた」、「僕が選挙に出るべきかもしれない」と続け、ギャラリーから喝采を受ける。
キムは、王子のひと言ひと言にムカついている。
レポーターに、事の成り行きを問われたキムは、
「選ばれてリーダーになる」と、民主主義の本質を持ち出して、王子との対決姿勢を見せる。
キムの家。
リビングのTVの前・・・。
その様子をTVで見ているキム一家。
レポーターの「どちらが勝つか・・・、王子か?、庶民か?」と言う声に、
「庶民!?」と反発するキム。
王子は、それがキムのことかな?と軽く聞き流し、お風呂の用意を誰がするのかと、催促。
キムは王子を睨みつけ、弟たちは逃げ出す。
指名されたキムママも、王子を睨みつけると、キムパパが、話し合いで決めようと、場を鎮めるのだが、王子に入浴剤(?)と香水の説明を受け、やらせられる羽目に・・・。
そして王子は、今度はキムに、選挙のためのポスターとバッジを用意させようとするが、キムは、「推薦されていないから、選挙に出るべきじゃない」と・・・。
王子は、「怖いんだな」と、引き下がっても良いと言うのだが、今度はロンが、「皆が納得しない」と言って、王子の選挙対策を引き受けることに・・・。
ロン・・・「急いで作戦を練らないと、ポッシブル陣営に票を持って行かれる」
それを聞いたキムは「私の選挙事務所長でしょう?」
ロンは、「表向きは・・・。でもそれにはもう興味が無い!、頑張れ、キム」と、キムを肘打ちして、王子とその場を離れる。
キム、「私は一人で闘う」・・・と息巻く。
そこへウェイドから連絡が入る。
ロデガンのサイトから手掛かりをつかんだらしい。
「タペストリーに真実がある・・・」
それを聞いたキムは、宮殿にタペストリーがあったこと思い出す。
キムパパの研究所の一室(実験室?)。
キムニケーターで、王様と連絡を取りながら、部屋に入ってくるキム。
王様から送ってもらったタペストリーが、研究室の壁際に吊るされている。
キムパパが、タペストリーを調べる装置を操作する。
キム「ここを使わせてくれてありがとう」・・・キムパパ「あるものは使おう」
タペストリーに光線を当てて見ると、何か文字が見える。
光源を広げてみると、タペストリーに文章が浮かび上がる。
「中秋の満月が照らす時、ロデガンの敵は、命が尽きるだろう・・・、
宮殿の影で我々は恨みを晴らし・・・」
学校(食堂)
キム、ロン、王子の3人がテーブルについている。
キム「王国は、ウォーレス3世で、終わるのだ」・・・。
言い終わって、ふさぎ込むキムだが、王子は、それをキムの選挙妨害だと勘違いする。
王子「命を狙われているから、目立つなって言いたいわけ?・・・」
ロンも王子に同調・・・「君の選挙運動をやめさせたいんだ」
キムは強い口調で、「選挙のことは忘れてくれない!?」
王子は、「予言には、僕が宮殿の影にいなけりゃならない・・・ここに宮殿はある?」
席を立って、授業に向かう王子、生徒たちに挨拶し、送り出される。
入れ替わりに、テーブルに着くブリック。
ブリック「これじゃ、彼に決まるな・・・地区予選も彼が勝つ!」
キム「学校の選挙に、地区予選なんて、無い・・・」と呆れる。
ブリック「そうか・・・、彼なら、州代表だよな・・・」
その言葉を聞き、顔を覆ってテーブルに伏し、ため息をつくキム。。。
学校(ろうか)
自分の顔をデザインしたバッチを掲げながら、「キムポッシブルに1票を!」と、
愛想を振りまくキム。
立ち止まった男子生徒「悪いな、俺、ウォーリー王子に投票するんだ」と、
王子の顔写真が付いているバッジをキムに見せる。
・・・驚き、落胆するキム・・・。
体育館
チアリーダーの練習に遅れて、駆け込んで来るキムだが、
メンバーは、壁際の、王子の全身が映った垂れ幕にウットリ・・・。
ミドルトン空港
サングラスを掛けた、2人の大男が、税関に向かう。
税関の係員、パスポートにハンコを押しながら「これって国?・・・聞いたこと無いな」
ミニゴルフ場(コース)
ロンと王子・・・歓談?。
ロン「君は王子だから注目された・・・、でも今は、みんな、君のことが好きみたい・・・」
喜ぶ王子・・・、間欠泉が噴出して、驚いて、ロンに抱きつく。
ミニゴルフ場・・・別の場所
空港にいた2人の大男が、鎧を着る。
学校(誰もいない暗い廊下)
走る人影・・・、掲示板の王子の選挙ポスターに重ねて張られる、キムのポスター。
ポニーテールのキムが、王子のポスターに重ねたり、はがしたりして、自分のポスターを貼りまくっている。
その時、ウェイドから連絡が来る。
キム「全部終わった。良い顔のポスターを貼って、新しい髪形を試しているところ・・・」
ウェイドは、王子がTVに出た影響を憂慮しているのだが、
キムは、自分の髪の乱れが気になる・・・(笑)。
が・・・、会話の流れの中で、ロンと王子が行ってるミニゴルフ場に、宮殿があることに気付く。
ミニゴルフ場
ロンと王子。
キャディー代わりのルーファスが、2本のゴルフクラブを必死に引きずって来る。
王子が、ナイスショットで、コース上の建造物の中にボールを打ち込むが、何故かボールが、戻って来た。
「王子の命令だぞ、もう一度やらせろ!」と抗議すると、
建造物が爆破され、煙の中から、鎧を着た騎士が現れ、王子に襲い掛かる。
そこへキムが現れる。
「私の対立候補をつぶしてもらっちゃ困る!」と、騎士を蹴り飛ばす。
王子がキムに駆け寄り、「来てくれてよかった・・・」と・・・。
すると背後から、レーザーこん棒とやらを持った、もう1人の騎士が現れ、キムたちを攻撃。
(こん棒からは、光弾が発射されている)
逃げるキムたちだが、その前に、先ほど蹴り飛ばされた騎士が立ちはだかる。
「中秋の満月が照らす時、ロデガンの敵は、命が尽きるだろう・・・」
と言いながら、キムたちを囲む、2人の騎士。
這って、逃げ出そうとする王子。
騎士の一人が、王子の行く手を阻み、王子を捕まえようとするが、
キムが「やめなさい!」と言って、フックガンで、騎士の腕を封じる。
その騎士は、「お前には関係ないことだろう」と、ワイヤーごと、キムを引き倒す。
何故かロンが、キムにゴルフクラブを投げ渡すが、
キムにめがけて、こん棒レーザーが発射される。
とっさに、フックガンをそばにある木の高い枝に発射し、逃げるキム。
発射されたレーザー弾が、反対側にいた騎士に命中し倒れる(怪我は無い)・・・
「気をつけて打てよ!」・・・「ゴメン・・・」
撃たれた騎士は立ち上がり、王子の胸倉をつかみ、持ち上げる。
「何でも上げるから・・・、パパが用意するよ」と、
脚をバタつかせ、命乞いをする王子。
ロンは、坂の上にあった、ミニタイタニック号の模型(?)を、坂の下の騎士たちに、すべり落とすと、
ちょうど良く、2人の騎士に命中し、王子は上手く着地。
王子は、その瞬間まで、「欲しいものなんでも・・・」と言いかけていて、
着地したとたんに、「やらない」と、態度を変える(偉そうな感じ?)
ミニタイタニックの下敷きなっていた騎士はそれを持ち上げ放り投げる。
そして、王子に近づいて行くと、王子は「あ~助けて~、何でも上げるから~」と、
両手を合わせて再び懇願・・・。
騎士が王子を捕まえようとした瞬間、
木の上にいたキムが、フックガンで王子を枝の上に拾い上げる。
「ここにいて。静かにしてて」と、王子に言い残して、下の風車へ飛び降りる。
騎士たちは、「彼女のことは、予言に無かった」と顔を見合わせる。
騎士の一人が、風車の上のキムに飛び掛るが、
キムは、風車の羽をつかんで、その勢いで、騎士を蹴り落とす。気を失う騎士。
もう一人の騎士が「もう騎士道なんかどうでもいい」と叫んで、レーザーこん棒を、キムが立ってる風車へ投げつける。
破壊された風車だが、キムは、隣に立ってる斜塔に、かろうじてぶら下がっている。
そして、下のゴルフコースにある間欠泉が、まもなく噴出するのに気付き、その近くへ飛び降り、向かってくる騎士を待ち構える。
「お前を殺す気は無い・・・欲しいのは王子の命だ」と言いながら、キムに近づく騎士。
しかし、次の瞬間、間欠泉が噴出し、その上にいた騎士を高く打ち上げる。
間欠泉が止まり、落下し地面に叩きつけられ、気を失う騎士。
「ありがとう、間欠泉・・・」と、キム。
ロンは、その騎士に、芝生をまきつけて、坂の下へ蹴り落とす・・・「ブーヤー!」(日本語ではやったー!)
時間経過・・・。
パトカー到着している。
警官がキムから事情聴取・・・。
メモを取りながら、予言の話を確認する警官に、
「思いつきで、こんな変な話出来ない!」とキム・・・(笑)。
ロンは、自分の活躍(?)を書いたかと、その警官に問うが、
「ミニタイタニックの器物損壊か?」と聞かれると、
自分の名前を「スティーブ・バーキン」だと、ごまかし、スペルの説明までする。
キムは、木の上、枝から降りてくる王子を見上げ、
降りて来た王子は、「命の恩人だ」と、キムを誉め、「君に投票するよ」と、答える。
キム、「これで2票は確実ね・・・」
学校(体育館)
バーキン先生が投票の結果を読み上げる。
「キムポッシブルは2票獲得、ブリックフラックは得票ゼロ・・・」
「残り998票は、ウォーリー王子!」・・・歓声が沸く。
ブリックは、「俺も君に入れた、頑張れよ」と、王子の肩を1発叩く。
王子は「サワヤカな戦いだった」と、キムをねぎらう。
そこへ王様が登場し、「おめでとう!」と王子を抱きかかえる。
そして、「国に帰って、王位に就くための勉強を続けなければな」と・・・。
しかし王子は、「パパが引退したら、国の大統領に立候補する」
それは、「民主主義」の良さを認識したかのような発言。
王様が「国王がいなくなるってことだぞ」と王子に問いかけると、
ロン、「あの予言、王国はウォーレス3世で終わる・・・実現した!」
キムが、「じゃあ、帰って民主主義を広めてね」と王子に言うと、
王子は「ミドルトンに残って、学級委員長の任期を勤め上げる」とにこやかに発言。
キムは、「サイコー!」と喜んだあと、落ち込んだ表情で「サイコー」。。。
おわり。
このあとのエピソードで、ウォーリー王子は、出て来ないので、
実際に学級委員長を勤め上げたかどうかは不明(笑)。