吹き替え版では、たぶん、最も厄介な、歌唱シーンがあるエピソード。
キムのオリジナルの声をやっている、クリスティ・カールソン・ロマノは、かなり上手く聞こえます。それが、アニメとしてどうなの?って事は別にして、吹き替え版の小笠原亜里沙さんも、それなりの味を出しています。
ただ、キムは、音痴じゃないので・・・、そういう点では、原語の方が、演出意図に合致していますね。
あらすじ・・・。
学校、食堂。
キムニケーターで、ウエイドから新装備の説明を受けるキム、とロン。
暗視メガネと、レーザー発射装置の付いたリング。キムが誤って、スイッチを押してしまい、ロンの前髪がレーザーで焼けちゃう。キムニケーターの通信状態が悪く、途中で通信が切れてしまう。
バーキン先生が、発表会のアナウンス。
ボニーは、姉二人が、優勝しているので、負けられない。
キムは、そんなボニーを「目立ちたいだけ」と相手にしないが、ボニーがバレエを演目にするといって、踊り出すと、皆、拍手する。(ロンも大喜びで拍手してるし・・・爆)。
キムがムカついていると、ロンが出場名簿に名前を書いてくる。キムは、そんなロンの勇気を讃えるが、自分の名前を書かれたと知って、呆然とする。
ロッカー前。
キムは、ロンが勝手に自分の名前を書いたことを咎める。
しかし、ロンは、そんな事にお構いなく、現実として、キムに出場すべきだと強調。そこへウエイドから、ある組織?が、ディメンター教授に、テレポーテーション装置を盗まれたという連絡が来たと、知らせが入る。
海上、MCハニーのクルーザー。
キムとロン、ディメンター教授の島の途中まで送ってもらう。
風に乗って、パラグライダーで島へ向かう。
ディメンター教授の島。
途中、ロンは、キムの出し物の話をする。
キムが、小さい頃、学芸会?で歌を唄った話をすると、オリジナルソングを作って唄おうという流れに・・・。
セキュリティに掛からないよう、空中から目的のものを確保するロン。しかし、キム(ルーファス?)が、ロンを引き揚げる時に、ズボンと服が脱げてしまい、ディメンターの部下に囲まれてしまう。
キムがロンを救出し、例の装置も確保するが、ディメンターに「私の発明を返してもらおう」と言われる。ディメンターは、その装置を「トランスポートマシン」と呼んでいた。
ルーファスが部屋の電灯を消して、真っ暗になると、キムは暗視メガネを掛けて、ロンを引っ張って行き、脱出に成功する。
海上、ボートの上。
ウエイドに連絡するが、ディメンター教授の対応が腑に落ちないキム。「盗んだ装置に名前まで付けていた・・・」
ウエイドの指示にしたがい、装置を返しに行く事に・・・。
受け渡し場所。
キムは、小さい頃に唄った件について、補足説明。
高い音で声が出なかったと言い、自信が無いとロンに話すが、どういうわけか、話を進めるうちに、「なんだって出来る!」と見得を切ってしまい、結局、唄うことになる。(キム自身もこの展開には驚いている様子・・・笑)。
装置の返却の件で、ウエイドに確認するが、なんとなく変な感じを抱くキム。
そして、装置を床に置いて出て行きなさいという声に不信感を抱きつつも、言う通りにする。
キムたちが出て行くと、そこへ現れたのは、(変声?)拡声器を持ったシーゴーだった。
別の部屋では、ドラッケンが、身体中にセンサーを取り付け、マイクを持って演説?。バックのモニターには、そのドラッケンと同じ動きをしているウエイドの姿・・・。
ウエイドのサイバークローンを完成させて、キムを操ろうとする計画を、ドラッケンはまんまと成功させる。
学校、講堂へ続く換気孔の中~講堂。
ボニーの様子を偵察する為に、極秘に侵入?するロンとキム(・・・は乗り気じゃない)。
講堂のステージで、スモークを焚き、オーケストラの演奏で踊るボニー。宙吊りのロープをつけている。
2回の客席で驚くロンとキム。そこへボニーが宙吊りで現れ、キムにイヤミを言う。
ドラッケンの基地。
テレポーテーション装置を試そうとするドラッケンだが、アダプターが無いため、電話回線に繋げられない。シーゴーがそれを聞いて、盗りに行こうとするが、ドラッケンは、またキムに盗ってこさせようと言って、シーゴーを止める。
学校、講堂。
キムの練習。
ボニーは、プロジェクターで、キムの例の映像を映し出し、いやみを言う。目を覆うキム。
ロッカー前。
ウエイドから、大至急、アダプターを回収せよとの指令。
ムキになるウエイドをなだめるように、任務へ向かうキム。
ディメンターの基地。
ロンが電話機についているアダプターを発見するが、キムは電話とは関係ないと思っている。ルーファスがアダプターを獲って、キムたちは、ディメンターに見つかるが、上手く脱出する。
受け渡し場所(ドラッケンの基地)。
ロンが、発表会の準備をするため先に帰る。
ウエイドが、この前と同じように、アダプターを置いて出るよう指示をする。そして、それを促すように声が聞こえてくるが、キムは何か変だと思う。
そこへウエイドから連絡があり、機械の調子がおかしくて、しばらく連絡が取れなかったことを謝っている。そして、キムニケーターの画面に、二人のウエイドが映る。
キムは奥にあるドアをこじ開け、ドラッケンを発見するも、アダプターをシーゴーに奪われる。
キムは捕まってしまい、拘束される。
ドラッケン式処刑方法の説明を聞く。
(底なしの穴に、水は張れないと、ケチをつけるシーゴーが面白い)
そしてキムは、縛られたまま、金属製の箱の中へ入れられ、シーゴーがそのフタを溶接し、深い穴の中へ落とされ、その穴に水が流され、巨大なサメとイカが放たれる。さらに、その水面を凍らせて、厚い氷で閉じ込めてしまう。
ここからは、発表会の様子と、キムの脱出劇が交互に・・・。
発表会が始まる。
キムは、ウエイドから貰ったレーザーリングへ、ウエイドが連絡して来たことを知る。左手の手袋を脱ぐと、リングは通信機にもなっていたことが判る。ウエイドはキムに、場所を突き止め警察に通報したことを知らせる。
発表会では、ボニーの番。
そこへ、ウエイドからロンに連絡が来て、キムが遅れそうだと言われ、時間稼ぎを考えるロン。
次はキムの番だが、ルーファスが進行プログラムに、ロンの名前を書き加えると、バーキン先生が、ロンの名を呼ぶ。
キムは、リングのレーザーで鎖を切り、さらに、箱のフタを焼き切って脱出に成功。
ロンはルーファスに促され、とりあえず舞台へ立ち、ルーファスが踊るタップダンスを真似る。
キムは、リングを酸素マスクとして使い、水面へ向かう。
途中、サメとイカが襲って来るが、何とか同士討ちにさせ、水面に出るが、その上には、分厚い氷が張っていた。何度か体当たりしたが、割れない。キムは、思い切り高音で声を張り上げ、その振動で、氷を割る事に成功する(笑)。
その間、ロンは、腹話術や、水を張ったグラスを使った演奏、風船パフォーマンス、激辛ソースで火を噴くなどなど、次から次へ、演技を披露、最後に空手でブロックを砕いて、とうとうグロッキー、気絶してしまう。
キムは到着した警察に縛り上げたドラッケンとシーゴーを渡し、テレポーテーション装置で、学校へ移動。なんとか、出番には間に合った・・・。
キムが歌っている間、ロンは気絶したまま・・・。
キムも無事、高音部分もちゃんと歌えて、なかなかの出来栄え。
(吹き替えでは、いかにも素人っぽく唄っていますが、原語では本格的に、プロ仕様で歌ってます。吹き替え版は、あくまでも、演出的意図で・・・、と思いますけども・・・)
キムが唄い終わり、審査結果の発表になるが、優勝したのはロンだった。ボニーが拍子抜けした顔。
披露した演目の種類が圧倒的に多かったのが理由らしい(笑)。
キムが、舞台袖から、ロンに拍手を送っている姿で、・・・おしまい。
(キムは、唄っている時もそうですが、拍手の時まで、ずーっと左手は素手、右手は手袋をはめています。変なところにこだわってるなぁと思ったのはオイラだけでしょうか?・・・笑。)
活躍しているのは、間違いなくキムなんですが、何故か、最終的に、ロンが主役になってます。拍手を送るキムの姿は、なんというか・・・、カッコイイですよね?・・・(爆)。