ハローです。☀️
おはようございます
図書館に予約してやっと手に入れた本でしたが、引越し騒動で読む時間がなく…寝る前にっと読もうとするも寝落ち。
返却ギリギリまで読んでました。
昨日はネイルの予約時間もあり、出かける10分前まで読んでました。
第五章の残り数ページを残して出発。
ネイル後に駐車場で読むも、車中暑すぎて図書館へ移動🚗
図書館について、図書室前のソファで残りのページを読む。
そして返却。
読み切りました💨
新刊だったので、延長はできないので、私も必死です。
そんな今回の本はこれです。
「オール・ノット」 著: 柚木 麻子
表紙は、ストーリーに出てくる四葉の持ってた宝石箱、宝石、山戸家、その家にあったもの、丸いのは真珠のネックレスを表現してる。
オール・ノット
これ、日本語で表記して、英語のスペルを考えると
All Not
と考えてしまうだろうけど、実は
All Knot
結ぶとか、結び目という意味の単語。
調べると、これは真珠のネックレスを繋ぐときの手法だそうで、ネックレスの紐が切れても全部が飛び散らないように個々に結ばれてるという技法らしい。
ストーリーの象徴的アイテムが四葉が真央にあげた宝石箱に入ってた真珠のネックレス。(これは最後に買取査定に出される。)
結び→絆 ってことで人と人とを繋ぐご縁は大事って感じでした。
全て一人でってことが無理だし、人に騙されることもあるだろうけど、人に頼り、人に助けられたり、人を助けたり、そういう繋がりは大事ってことらしい。
ストーリーは、主人公の苦学生、真央がバイト先で知り合った年上の興味深い試食販売員の四葉と知り合うことから始まる。
四葉との交流により、そして、四葉とコロナ禍で疎遠になってから四葉や四葉の友達のミャーコと親しかった人たちと繋がっていくことで、真央も変わっていく。
最初は四葉に助けられる側、最後は佐々木さんを助ける側へと立場も変わっていく。
出てくる人物でこの人たちがキーになる
真央
四葉
みつば
一葉
ミャーコ
舞
壁山家
キーワード
りぼんのぼうし
横浜
オール・ノットが最終的にはNOTとKNOTの両方の意味を持たせていることもわかる。
ダブルミーニングを日本語では持たせた作品と言える。
その一文が
「全部が全部ダメなんてこと、ない」
この前の伊坂さんのモダンタイムスも近未来が舞台になってたけど、この作品も近未来な舞台であることがチラチラと出てくるけど、そこまで近未来に発達してる感じがなく…時代設定がちょっと現代、未来が混在してたかな?
未来社会についての想像を膨らませてストーリーを描く難しさを感じる。
どこまで進化進展してるか?わからないものね。
近未来な社会だけど、作中ではジェンダーや性被害(性加害)についても触れている。
最後の同性婚の法案が通り…に部分は無理矢理な印象があった。作中にはところどころで、こういう法案が…とか出てきてたけど。
性被害・加害に関しても難しいところをついてると思った。
児童虐待とまではいかないけど、舞が絵のモデルで学校を休ませられたっていうのはそれに当たる?と思ったり。
直接の接触はなくとも精神的苦痛を植え付けられたことは性被害・加害になる?と…ちょっと厳しいところもあった。
今後の世の中どこまでの訴えが精神的苦痛性被害・加害として認証されるのか、認知されるのか、わからないけど。
久々に読んだ柚木麻子さんの作品はお子さんができても柚木さんらしさを失ってない作品だった。
(女子校とかクリスチャンとか)