ハローです。🌞

今回は仕事が忙しくて読み終えないんじゃないか?と思ったけど1週間で読めた!

(来週末は旅に出るので、どうしても1週間で読み終えて旅用にも借りたかったんだよね。)


今回、読んだのはこれ。


「サブマリン」 著: 伊坂 幸太郎




「チルドレン」と同じ感じの装丁。

「チルドレン」を選んだ時って背表紙の感じが可愛かったから。

「サブマリン」もその時棚にあったけど青よりも赤の方が可愛かった、インパクトがあったから。



本…ジャケ買いじゃないけど表紙とか装丁で選んじゃいます。

そこは大事なポイント。



チルドレンもサブマリンも、ポソっとした感じが好き。


さて、本題に入ります。

「サブマリン」を読んで、「チルドレン」を先に読んでてよかった!!!笑い泣きと思いました。

なぜなら、登場人物に馴染みがあって、ストーリーに入り込みやすいからです。

願わくば、この続編はないんかい?という気持ちもあります。



「チルドレン」にも出てきた陣内と武藤(そして永瀬も)を軸としたストーリーとなってる。

陣内と武藤が家裁調査官で、少年事件に関わる仕事。

まあ、陣内の無謀さは前回からも変わらずだが、基本的に物語は武藤目線で、武藤に担当する無免許運転事故を起こした少年を取り巻く事柄に関する話。


少年犯罪と一言で言っても、その背景や生い立ち、環境と掘り下げていくと、裁くのには容易くない事情も出てくる。

今回はそういった複雑な複合的な要素の入り組んだ少年事件、そして過去の事件や未来に起こり得た事件にまで話が及ぶ。

ネットでの犯罪予告やハッキング、今の時代の時事ネタという気もする。


10年後にネット社会も変わっていくだろうから10年後に読者はどう読むのだろう?と思う。


少年の絡む事案は、一筋縄でいかないから難しいよね。

少年に復讐心があったのか?

少年にも一握りの良心はあったんじゃないか?

このの重大さを理解していないんじゃないか?


人一人を殺めてしまう…そのことの重大さを理解できているのだろうか?

やはりネットでゲームしてる感覚が強いんじゃないかとも思ってしまう。


様々な論点があろう。

武藤の葛藤というか戸惑いというか混乱というか、わかる気がする。

例えば、人を轢いて死なせた加害者は車で轢かれて死ぬべき、本当にそうなのか?

目には目を、歯には歯をの考えだけど、現代の考えではダメだよね。

自己防衛で人を殺めてしまった場合は情状酌量の余地があるだろうし…あるよね?


そう考えると2つのことに行き当たる

付き合いのあったアメリカ人の彼は軍人で、任務で戦地に送られたことがある。

ある時ふと思った。

戦地で人を殺めていないよね?

言えない、言わないだけで、本当は…と考えたことがある。

退役してるがいまだに聞けない。



小学校の同級生、ひょんなことからこんな話が耳に入った。

彼は、自分の父を殺めたらしい。

なぜ?

殺めた後服役したのか知らない。

彼の父は酒乱気味なところがありDVをしていたと。

母を守るために仕方なく…ということだったらしい。



いずれも少年事件ではないけど、行き着く論点には近いところに行きそうだ。



事件って関係ないと思っていても身近で起きていたりもするんですよ。

そう、身近で。

(姉んちの事件?で警察に相談した件は完全解決しておらず継続中?)




話がそれたけど、チルドレンの時よりも考えさせられた。

でもやっぱり陣内の読めない行動や強気発言は面白い。



最後、いいところで話が終わった。


私はこう予想したい…

若林青年の面接をした人の上司が、若林青年が心臓マッサージをした人で、彼は採用されたという電話だった、らいいなあー。



サブマリンを読む前にチルドレンを読むことをお勧めします。

そして2冊読むこともお勧めします照れ