3月9日に退職祝賀会を開催してもらった。
講演会と祝賀会で多くのお世話になった方に来ていただいた。
定年を1年前に退職して,1年後に開催してもらう。
ほんとにありがたいことである。
祝賀会では,御礼の挨拶もする時間も限られており,あまり話ができなかった人も多い。
ほんとに申し訳ない気持ちである。
でも,この場を借りて心から来ていただいたことに御礼を申し上げたい。
ありがとうございました。
今回の最後の講演会に向けて,プレゼンの準備をする中で,自分の人生も振り返ることができた。
生い立ちも含めて,最初で最後の自己紹介のつもりでプレゼンをさせていただいた。
研究的な面を前面に押し出すことも考えたが,どうも味がない。
最近,あまりに研究的な話をしてもあまりいい話ができない気がしている。
自分自身の熱が冷めているのかも知れない。
人となりが伝わるようにこれまでの人生を振り返ることにした。
ただおふくろや娘の話をすると,自然に涙が出てしまう。
特に自分の人生に大きな影響を与えてくれたおふくろの話は大事な部分ではある。
でも,涙が出て話ができなくなると思って,すべてカットした。
当日配布した『日日是好日』のおふくろコラムをぜひ読んでほしい。
講演会では,親父の話や恩師の話を中心に,これまで自分の人生に影響を与えた人の話で進めることにした。
祝賀会の時に花束をいただいた。
花が好きな家族が一番喜んでいた。
すべて家に持ち帰り,獅子丸も一緒に記念撮影。
しばらくいい匂いまで溢れて,しあわせなひとときである。
退職祝賀会が終わり,ある意味大きな区切りができた。
当日は,夜遅くまでゼミ修了生と飲んでいたので,久しぶりに二日酔い。
でも心地よい二日酔い。
日曜日にゆっくり休養したけれど,何か気が抜けた感じである。
年齢的にもほんとにリタイアする歳である。
まだまだ元気だと言っても,やはり余生も必要である。
何もせずのんびりとした時間を過ごすのも必要である。
手持ち無沙汰になると言う人もいるが,自分なりに,これまで必死で走り続けてきた自負がある。
これからは,のんびりと生きていきたい。
これが本音である。
これからは,自分にとって,教え子や後輩たちのこれからの活躍を楽しみに生きよう。
そんな思いを強くした日になった。
ただ,まだ現職で働いているので,今日からは気持ちを切り替えないといけない。
これまでの気持ちの持ちようとは少し視点を変えないといけない。
大学教員に必要なのは,「研究」・「教育」・「社会貢献」である。
これからは,特に,当たり前だけど,「教育」に重点を置かないといけない。
今勤めている教育学部は,今年スタートしたばかり。
たくさんの課題が山積している。
もちろん,大学自体の課題も大きいけれど,あまり関与するつもりはない。
また,自分に求められていることでもないと思う。
まずは,今目の前にいる学生の成長を支援できることに注力していかないといけない。
プライベートでは,何と言っても新しく購入したふるさとの別荘のリフォームである。
過ごしやい環境を整えて,のんびりできる場所を構築するつもりである。
やはりふるさとや自分の原風景のある場所がいい。
これからも死ぬまで,大切にして生きていきたい。
そのためには,常に真摯であり,誠実にしよう。をモットーに。
Keep Integrity.
これを忘れずに。