年末年始の風物詩。

今の時期の楽しみは駅伝である。

兵庫大学の女子駅伝部は,大学の強化クラブ指定を受けている。

3年前には全国女子大学駅伝にも出場を果たしている。

 

今年は,あと一歩のところで出場できなかった。

今日は,今年度主要な駅伝の最後の大会となる富士山女子駅伝の日。

兵庫大学は,関西地区予選で,あと少しのところで,涙をのんだ。

でも,全日本大学選抜チームの一員に,エースの長岡あずさんが選出されている。

第2区を任されるとの情報を得て,全国放送を楽しみにしていた。

 

7位でタスキを受けて,長岡さんの区で,4位にまで順位を上げる。

最終的には,全日本大学選抜は,11位に終わるが,見事な走りを見せてくれた。

結局,予想通り名城大学が6連覇を果たして終わる。

有力選手が次々と入部しているのだろうが,大学で6連覇とはすごい。

全日本女子大学駅伝では,7連覇を果たしているのだから。

 

関西では,立命館大学や大阪学院大学などの強豪校が多い。

男子は,箱根駅伝があるので,有力選手は,ほとんどが関東に集中する。

女子の場合は,関西や中部にも有力選手が集まっているのだろう。

だから,ここ数年は,名城大学と立命館,日体大の争いが続いている。

ふるさと愛媛にも松山大学が一時躍進していた。

全国大会でやっと名前が知られてきたのに,不祥事で部も廃止されたようだ。

ほんとに惜しい。

それを見ていると名城大学のすごさを改めて感じてしまう。

社会人と違って,大学は,通常4年しか在籍できない。

選手の入れ替わりがある中で,連覇していくのはすごい。

名城大学の牙城は強く,当分負けそうな雰囲気はない。

ただ,留学生の力で順位を上げる大学も出てくるだろう。

今年の大東文化大学のように。

でも,女子の場合は,高校から社会人に進むことが多い。

また,男子のような箱根駅伝のような宣伝効果抜群の大会もない。

社会人大会の方が企業として注目を集めることも多い。

男子と女子では状況が違うのだろうと思う。

 

全国大会に進むための関西予選を突破するのもたいへんなことである。

関西では,立命館大学がダントツである。

マラソンの高橋尚子選手の出身である大阪学院大学も強い。

他にも大阪芸術大学や関西大学,関西外国語大学,神戸学院大学などライバルも多い。

どの大学も大学の名前を売るためにたいへんである。

そのような中で,関西予選を勝ち抜くだけでも並大抵のことではない。

 

本学は,強豪校のように有力選手を集めることもできない。

大学に入学してきた学生を練習で鍛えるしかない。

教育学部1年生にも一人駅伝部員がいる。

地元では駅伝で有名なS学園出身である。

そのような学生が入学してくれただけでも感謝である。

その学生は,通学する時間がもったいないので,地元を選んだという。

保育士を目指して,勉学にも励んでいる。

ただ陸上をするだけでなく,しっかりとした自分の目標をもっているのがいい。

講義が終わって,毎日練習をがんばっているようだ。

当然ではあるが,授業にもまじめに出席して,受講態度もすばらしい。

長岡選手が在学している間に二人で,全日本大学女子大学駅伝に出場してほしい。

全日本大学女子駅伝は,毎年10月に杜の都仙台で開催されている。

そして,もう一つの大きな大会が,12月の富士山女子大学駅伝である。

どちらでもいいので,ぜひ全国大会での勇姿を見せてほしい。

 

年明けには,全国都道府県対抗駅伝がある。

男子は,広島で,女子は,京都で毎年開催されている。

特に女子は,田中希実選手や岡山の女子高生ドルーリー朱瑛里選手も出場するらしい。

京都はまたえらいことになりそうである。

 

広島で開催される男子駅伝は,テレビに映る広島の風景を見るのが楽しみである。

国道2号線や牡蠣筏が見えてくる宮島を望む風景を見るのが大好きである。

最近,地元広島もなかなか優勝できていない。

いい選手を集めてぜひ第1回以来の優勝を願っている。

 

駅伝は選手が走るだけなのに,どうしても放送していれば見てしまう。

もし,自分の関わりのある選手がいたら余計に熱くなってしまうだろう。

でも,関わりのある選手は一人もいない。

だから,今年の富士山女子駅伝は,少しでも関わりを見つけて応援をしたところである。

 

駅伝は,寒い時期に行われることもあり体調管理がたいへんである。

気温差や体調不良で,脱水症にもなりやすい感じである。

フラフラになりながらタスキをつなぐ駅伝。

それがいいのか悪いのか,見てる側で早計に判断はできない。

選手のプレッシャーは計り知れない。

特に大学駅伝や社会人駅伝では,大学や企業の売名行為にもなる。

年末年始の風物詩である駅伝。

これからの楽しみである。

 

それに加えて,1月2日の大学ラグビー準決勝も毎年の楽しみである。

帝京,明治の関東に対して,京都産業と天理が挑戦する。

結局,帝京対明治の関東決戦になるのだろうと思う。

最終的には帝京大学で決まりだと思うので,その点ではあまりおもしろくない。

でも関西の京都産業大学や天理大学が一泡ふかせてほしいと願っている。

そうなると,テレビ的にはおもしろくないのだろうが・・・・。

平尾や大八木選手が活躍していた同志社大学の躍進を再びである。