梅雨入りをして毎日,雨の日が続いている。
7月に入り,気温もかなり上がってきた。
熱帯夜まではいかないけれど,なかなか寝苦しい日が多い。
月末にふるさと愛媛に帰っていた。
共同研究会議のために出かけていた。
会議は,土・日と実施して,そのまま帰る予定だったが,月曜日に高校訪問をして帰って来る。
愛媛時代の友人が校長をしている学校がある。
噂で聞いていたが,思い切って電話をしてアポを取る。
もう40年近く前なので,果たして覚えてくれているか。
不安になりながらも電話をする。
すると,今でもしっかりと覚えてくれていて,あちらも自分のことはずっと気になって追ってくれていたらしい。
ありがたいことである。
やはり,つながりは大事である。
愛媛県では,我々が高校生の頃とは,勢力図が激変している。
昔は,県立高校を落ちた者が私学に進むのが定番であった。
でも,今は,最初から私学に進学する。
新田や済美高校などは特進コースを設置して,施設・設備もいいし,進学実績もある。
しかも優秀な生徒は,特待生制度もある。
学費が無料というのは何より魅力である。
高校無償化なんて話題があるが,すべての都道府県で,そうなればまた変わってくるのかも知れない。
何はともあれ,いろんな変化の中で,愛媛の高校進学事情も激変している。
そんな中で校長で奮闘されている。
愛媛県の教育委員会では課長,部長職も務めた友人である。
若い頃から同じ社会科教育ということもあり,刺激を受けながらやってきた。
我々の世代ではトップを走り続けている存在である。
そして,その雰囲気や立ち振る舞いは今も顕在である。
生き生きと学校経営を語る姿はさすがである。
話しているとあっという間に2時間程度経過していた。
2時間ほど話す中で,学校経営や生徒指導など,ほんとに勉強をさせていただいた。
いい高校訪問になった。
お昼には,校長アイデア弁当もいただく。
200円で校内で販売をしているらしい。
いろんな家庭事情にも配慮した対応だろうかとも思った。
校舎内は,ほんとに静かな環境で,静粛な雰囲気が伝わってくる。
授業を邪魔したり妨害したりする生徒は皆無らしい。
みんなまじめに学業に励んでいる。
我々の時代からは想像できないほどである。
また,今日になって,進路担当の教諭からもお礼の電話をわざわざいただく。
ほんとに学校経営が徹底されているのだろうと思う。
こんな高校から一人でも進学してくれたらうれしい。
私学はどこも学生確保に追われている。
運営会議でも常に中心課題である。
また今後も定期的に訪問させていただくことで学校を後にした。
雨の降る中,駐車場までわざわざ見送りをしていただいた。
友人が校長をしている間は,何度となく通って,刺激を受けたいと思っている。
もちろん,学生確保につながれば言うことないが,それ以上のプライレスな再会になった。
我々の世代もあと長くて5年ぐらいだろうか。
70を過ぎてまで居座ったら,後輩にも悪い。
引き際も肝心である。
そのことを頭に入れながら,あと5年,お互いにどこまでできるか。
立場は違うけれど,今も刺激を受けながら,がんばるつもりである。