浄土宗尼僧・良正庵庵主の小林良正さんの
「和の心と育みの心~みんながいつも笑顔でいられるように」
という講演会に行った。

まず、講演が始まって、あれ?と思ったのは、
良正さんが壇上から降りたこと。
そのまま、私達観客席の前でずっと話しておられたのが
彼女の謙虚さを表しているように思えた。

耳の痛いことばかりだったが、勉強になった。

例えば、
「お母さん」と子どもが呼んだ時。
よほどのことがないなら手を止めて、聞いてやって欲しい。
それだけで、子どもの傷ついた心を癒すほどの力を
お母さんは持っているのだから。

朝はとても忙しくて目が回りそうな時間だ。
でも、「今日一日元気で頑張ってね。」
そう願う心で家族に声を掛けてやって欲しい。
自分のイライラや焦り、忙しさを周りにぶつけてはいけない。
それだけで、周りの雰囲気が変わる。


自分の手の指を一本ずつ良正さんの指示通りに皆で動かす。
次は互い違いの2本ずつ。
うまく動かせる人ばかりではなく、私も四苦八苦した。(^_^;)
自分の体でさえ、自分の意思どおりに動かすのは実は難しい。
子どもは自分とは違う人間なのだから尚更難しいことなのだ。
自分の思い通りに動かそうとしてはいけない。
「自分でやって見せて、言って聞かせる」それしかない。
そして、きれいな花を子どもたちが咲かせるのをじっと見守るのだ。


ご自身の体のこと、息子さんたちのこと…
順風満帆とはとても言い難い人生に、たくさんの学びを得て
彼女は今それを伝えようとしてくれているのだろう。

私はまだ彼女に比べれば若輩者だから、
うまく実践できるかどうか分からないが、
心に留めておこうと思う。