深い緑色をした緑簾石(りょくれんせき)。英名はエピドートです。

カルシウム、鉄分、アルミニウム等からなる鉱物で、鉄分が多いほど、濃い緑色になります。

 

緑色が薄いと、ピスタサイトとも呼ばれます。ピスタチオに色が似ているからでしょうね。

 

産地は、南アフリカ、ブルガリア、アメリカ、フランス…です。

日本では長野県や埼玉県、福島県等で採れます。

 

この緑簾石はパキスタンのシガー渓谷で採れたものです。

 

シガー渓谷はカラコルム山脈の玄関口にもなっています。

カラコルム山脈には、エベレストよりも登頂が難しいと言われているK2があります。

 

GoogleMapで場所を調べてみると、パキスタン・中国・インドの国境に近く、国境線が点線になっていました。

カシミール紛争のためか、国境線が微妙なんですね。

 

シガー渓谷と同じくカラコルム山脈そばにフンザ渓谷があります。

こちらも多くの山の登山口になっています。

パキスタンのシャングリラ、「風の谷のナウシカ」のような世界が広がっているそうです。

 

緑色の石から、自然の厳しさ美しさを教えてもらいました。