放射線治療 | 天文学者、乳がんになる

天文学者、乳がんになる

乳がんライフと天文学、ときどき科学教育

今日で放射線治療23/25回目。あと2回で終了予定。

私の通っている病院はリニアックという機械が入っているんだけれど、先生に聞いたところ10MeVの放射線が出ているらしい。そのくらいだとX線というよりγ線だよね。このくらいのエネルギーは何から出てるかな、超新星残骸とかと同じくらいのエネルギー?などと思いつつ治療を受けています。

いろいろ技師さんに聞いてみたくなるんだけれど、大変そうで声かけられない。

そもそもリニアックってどんなもの?と気になってきたので調べてみました。名前の由来は linear accelerator、つまり線形加速器。そうか加速器だったのか!とネット検索していると高エネ研のページが見つかりました。

 

http://accwww2.kek.jp/oho/OHOtxt/OHO-2012/8%20tanabe%20ace%2020120821.pdf

 

うん、10年以上前の記事だけど、なかなかおもしろい?あと八女病院のページで、ようやくどこから何が出ているかわかったかも。

 

 

 

患者さんブログを見ていると、体に印をつけていて消えないようにするのが大変、とかよく見るのだけれど、私の病院ではCT画像で体の位置を合わせていて、印つけないでやっています。私は粗忽者だからうっかり消しちゃいそうだし、楽でよかった。

 

ちなみに超新星残骸というのは、太陽の10倍以上あるような大質量星が最期に起こす大爆発の後に残された残骸です。X線とかばりばり出してる高エネルギー天体。

 

 

有名なものでは、たとえば1054年に超新星爆発を起こしたことが藤原定家の「明月記」に記録されているかに星雲などがあります。画像はハッブル宇宙望遠鏡によるかに星雲(天文学辞典から)。

 

 

 

最近のJWST(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)の画像では、中心のパルサーも映っています。

 

NASA, ESA, CSA, STScI, Tea Temim (Princeton University)