兵隊・抑留記(100)  卑劣、アクチブ | SAPPERの兵隊・抑留記

兵隊・抑留記(100)  卑劣、アクチブ

 
抑留後期~帰還まで - その5
 
 
 普段、『労働は神聖なり』『労働に貴賤なし』と称している「アクチブ」からは、『こんな男は炭坑作業‥‥』となり、岡(おか・地上)作業から地下(炭坑)作業に追いやられたのである。
 
 何が『労働は神聖なり』だ。何が『労働に貴賤なし』だ。全く、矛盾も甚だしい。
 
 しかし、“俺”の心に“グサッ”ときた一番の痛手は『教育隊時代の初年兵の中にスパイがいた』ことである。何もかも、誰も信用出来ないのである。こんな情けないことはない。
 
 その『教育隊時代の初年兵』は仲間を売り、同胞を売り、ソ聯に媚び、「アクチブ」に媚びていれば、少しでも早く日本に帰してもらえる。とでも思っていたのだろう‥‥。情けないが『小さい小さい』。
 
 「アクチブ」は、同胞を離反させ〔“抑留”という人の弱み〕を餌にスパイをさせることにより、権力維持を計ったのである。とんだ労働貴族・困った狂人集団である。
 
 
つづく

 

 

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ブログ管理人から

 

いつの間にか兵隊・抑留記も連載100回を迎えました。

いつもブログを読んでいただいている皆様、ありがとうございます。

 

父に100回記念の感想を訊いたところ「考えておく」とのことでした。(^_^)