兵隊・抑留記(99)  骸骨の金玉にぶら下がるのは… | SAPPERの兵隊・抑留記

兵隊・抑留記(99)  骸骨の金玉にぶら下がるのは…

 
抑留後期~帰還まで - その4
 
 
 こんな「狂人集団」と、まともに論争してみても始まらない。すっかり腹をくくってしまった“俺”は言う。 
 

 『現在もそう思っている、反省などとんでもない』。
 
 「アクチブ」『かかる反動は《骸骨の金玉にぶら下がる溝鼠(どぶねずみ)》的存在である』
 

 『かかる男を日本に帰していいでしょうか』。とアジる。
 
 「帰すな帰すな」‥‥集団は大合唱する。
 

 “俺”の仲間も大きな声で「帰すな帰すな」‥‥。うまい、これでスパイの目を誤魔化せる。
 
 『こんな男と口を聞く奴は反動である』と、加えて
 

 『かかる男が地上作業とはおかしい。炭坑作業につかせろ』。
 

 「そうだそうだ」。
 
 とうとうN教授と同様「村八分」にされてしまった。
 
 いわゆる『吊し上げ』である。『骸骨に金玉はあったっけ?』疑問は残るが致し方ない。 
 
 
つづく