チベタンの街へ | 大学5年目世界一周

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某都内に住む大学5年生が世界を旅し、感じたことをつらつらと綴る雑記。

首都デリーの北550キロ、ヒマラヤ山脈のふもと、ダラムサラにやってきました。
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ここに、住む人は半分くらいがチベット人。




というのも、チベットが中国に占領された1959年以降、ダライラマをトップとするチベット政府が亡命政府をここダラムサラにおいているのが理由です。




ダライラマの家もここにあります。
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他のインドの街と比べて、ここはホンマ時間がゆっくり流れます。





街自体はすごい小さいんだけど、豊かな大自然と、優しいチベタンのもとついつい長居してしまいそうな場所。






チベット人はインド人みたいにぼったくってくることはあまりありません。





その代り値切りもしてくれません笑




このおばちゃんとはセーターを50ルピー(約70円)値切ってもらうために3日張り合いました。
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インド人やったら最初値段の3倍くらい言ってきて半分くらいにはすぐ下がります。




でもこのおばちゃんは最初から正当な価格を言ってくるから全く下げてくれない!




インド人は同じ商品最初700ルピーって言ってたのが300ルピーに。





でもオバチャンは最初から350ルピーで何度張り合っても1ルピーたりとも下げてくれませんでした。



こんなのインド初です。




なんかもうすがすがしくてセーター買っちゃったよ!





挨拶するだけでみんなにこやかに返してくれる。




チベットの人たちは多くが他に対してオープンで優しい人が多いです。





ダラムサラ最終日は山を登ってる途中に出合ったチベタンと丘までトレッキングに行ってきました。




キレイなヒマラヤの景色と、
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チベタン達。
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絶景のもと瞑想するチベタン。
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丘の上で振舞ってくれた彼ら持参のチベタンランチはなんかじいちゃんの味を思い出させてくれました。絶品!
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ただ、こんな優しい彼らも裏で壮絶な過去を持っていました。





チベットからここダラムサラに逃げてきた過去です。




聞くところによると、中国政府によるチベット人への圧政に耐えられなくなったのと、信仰するダライラマに会うために13年前チベットの地から、ガイドを雇い1か月半極寒の雪山を歩きネパールに越境。その後、ネパールの国境警備隊に捕まった後ネパールにあるチベット人保護団体に売られ、彼らの助けを借りて難民という形でダラムサラにやってきたらしいです。



そんな彼らは、インドのパスポートを持ってるわけでもないので中国政府の許可も下りずチベットの地になかなか戻ることは難しいそうです。




かれこれ13年両親をはじめとする家族には会えていないそうです。




国家を奪われた民族の悲劇。




家族にも自由に会えず、信仰も奪われ、時には文化や自由までもが奪われてしまう。




他の民族からの支配をほとんど経験したことがない僕ら日本人には分かりづらい感覚だけど、たとえば仮に日本が中国に支配されて、共産主義になり、言論の自由を奪われ、中国の文化が日本のものと比べて優位な地位に置かれ、街中に中国語があふれたらと考えると非常にぞっとします。





でも、それが今チベット人の置かれる状況なんです。





でも、そんな苦難にさらされているとはいえチベットの人たちは自分たちの文化を、場所を移してもしっかり守ろうとし、他に対して優しく思いやりをもって接してくれます。




今まで感じたこともなかったけど、日本人として日本という国に暮らせることがいかに幸せであるのかを彼らの話を聞いて強く感じさせられました。




そしてそんな幸せを享受しているからこそ僕らも日本の文化を守り伝えていくこと、更に日本を良くしていく努力をすること、他に対して寛容であること。そして日本を大切に想うこと。そういう姿勢をとることの大切さに気付くとともに、そうしなきゃ彼らに顔向けできないな、そんなことも思わされました。




そこからデリーに戻り、ガンジー博物館へ。
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インドの父ガンジーも民族独立のために戦った一人。




そんな民族の独立のために戦った過去があるからこそ、この国、そしてインドの人々は多様な民族に対して寛容なのかもしれません。





次はネパール!!