泣く姿を見られたくない。
可哀想な姿を見られたくない。
自分のせいで誰かを泣かせたくない。
だから、
例え癌で死ぬかもしれない局面でも茶化す。
心が、体が、痛くて震えそうでも必死に茶化す。
そして後になっても茶化して言う。
『だってめんどくさいやん』
どうせまた、『めんどくさい』だけ切り取られて、批判を浴びるのだろう。
でも私は、こんなにええカッコしいで、こんなに強がりで、そしてこんなに勘違いされ続ける愛すべき人を、他に知らない。
想像力を著しく失った今の人間は、実際に口に出された言葉しか理解ができないのか。
その笑顔が無理矢理作られたものだと、気付くことはできないのか。
どれほどの痛みを包み隠しているのか、想像することもできないのか。
「オマエはそんなんだから嫌われるんだ」
言ってる者は、自分が気付けない人間であることにすら気付いていない。
もらったファンレターや寄せ書きを、いつまでたっても捨てられない。
癌に罹った時にもらった段ボールいっぱいの千羽鶴も、引越しの度に連れて行く。
借金ばかり繰り返す、どうしようもない三又又三も見限れない。
それはなぜか?
『情やな。』
日本中に “不義理“ だの “薄情” だの言われる極悪非道な人間・宮迫博之は、そんな人です。
『宮迫は本当は優しい。優しすぎてダメなのかもしれない。』と蛍原さんが言ったことが、きっと全てなのです。
確かにダメかもしれない。
でもそれは優しさに起因するのかもしれない。
その想像力を持ってほしい。
本当に悪い奴なら30年も続いてない