東京都港区にある「芝浦」はJR山手線・田町駅の東側に位置し、ほぼ全域が運河の多い埋立地で、工場やオフィス、倉庫などの商工業施設が占めている。北を、西を三田と接する。

芝が茂った臨海部

「芝」は、武蔵野の端で一面に芝が生い茂っていたことに由来する(「芝」の地名の由来を参照)。「浦」は、海が陸地に入り込んだ場所のことをいう。1486年(文明18年)の「廻国雑記」に「芝ノ浦」として、塩業と船運に関わる描写がされており、中世から江戸湾の重要な湊であったことが分かる。現在の「芝浦」は明治-昭和初期の「隅田川口改良計画」によって、東京市芝区の臨海部を埋立てて誕生した。