レンコンは漢字で「蓮根」と書くので、「蓮(はす)の根なのかな?」と思う人が多いと思います。ところが厳密にいうと、レンコンは蓮の根ではありません。レンコンは蓮の茎なので、根ではなくて”茎”といえます。つまり、わたしたちは蓮の茎を食べているということになります。

レンコンといえば、「穴があいている野菜」というイメージがあると思います。レンコンの穴は中心に1個で周りに9個のものもあれば、真ん中が2個で周りに6個だったりと形がさまざまといえます。では、いったいこの穴は何のためにあるのでしょうか。

レンコンは水中の泥の中で育つため、「レンコンの穴」は水上から空気を取り込むためにあるといえます。お分かりと思いますが、泥の中では十分な空気がないです。ですから、レンコンから葉が長く伸びて、それが水上に出ているといえます。その葉にも穴があいているので、その穴から空気が通って、地下茎(レンコン)に送られているというワケです。

このレンコンの穴を覗くと「先が見える」もしくは「先が見通せる」ということから、レンコンは縁起物として料理に使われるようになったそうです。これが理由で、昔からレンコンがおせち料理に欠かせないものになったのでしょう。