ポエム

「声」

 

この想いは
誰にも気付かれる事なく
消えてゆく
こんな小さな私は
寒い冬に身を隠してる
まるであなたに
見つからないように

長い長い冬を終えて
春が来たとしても
あなたはいない
一人眺める冬の空も
新しい春の香りも…

冷たい風よ 運んで
どうか…
あなたがいる所まで
私はずっとここにいるのよ
ただあなただけを
待っているのよ

この言葉は
あなたに届く事なく
消えてゆく
こんな小さな声は
冬に掻き消されてしまう
まるであなたが
背を向けたあの日のように

いつかいつかこの空から
太陽が見えたとして
あなたに会えたなら
その手を放さないなんて…
淡い夢をまだ見ている

冷たい空から ふわり
落ちる雪
消えそうな私とあなたの
面影がずっとここにあるのよ
あなたはもう戻らない
私ももう戻せない

冷たい風よ 運んで
どうか…
あなたがいる所まで
私はずっと待っているのよ
戻らないあなたと
戻せない私に気づいてても

この声があなたに届くまで
私はずっと待っているのよ

 

 

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