ポエム

「闇」

 

雑音に
掻き消されれば
いい
嗚咽を飲み込む
悲しさも

心を
突き刺すほどの
雨を乞う
今は
そんな自分の
悲しさも

いつのまにか
体に巻き付けた
鎖を
はちきるほどの
膨張する
熱がくすぶる

悲しみは
手遅れに
ならないように

そんな自分が
悲しい夜は
手遅れに
ならないように