女性に今一番多い癌が乳がんです。

有名人の方が公表することも増え、既に経験者の方から
「乳がん検診へ行ってください!」
と啓発されると、乳がん検診に対する意識が高くなりますよね。

この間、友人から
「胸に違和感を感じる事があるけど、これって乳がん検診受けておくべきかな?どこの病院が良い?」

と相談されました。

こんな風に、胸に何か違和感を感じる・・という事もありますよね。

そうした場合は、乳がん検診を受ければ良いのか?
それとも普通に病院を受診すれば良いのか?どちらなんだろうと思って調べてみました。

胸に違和感を感じたら乳がん検診を受けるべき?

友人に「乳がん検診受けるべき?」と相談された時

違和感を感じているのに検診を受けるべきなのか?とふと疑問に思ったので、病院へ問い合わせてみました。

「胸(乳房)に違和感を感じている場合、乳がん検診の予約を取るのか、もしくは普通に受診するのかどちらが良いですか?」

と質問すると、

 

「症状により乳腺ではなく、循環器となる事もありますが(痛みなどは循環器系の場合もある。)違和感があるなら、乳がん検診ではなく予約外で受診されて下さい。」

と病院から回答をいただきました。

確かにそうですよね。

乳がん検診と、何か症状をうったえ受診する場合とでは、違いがあるのです。

1.乳がん検診はすぐ診てもらえない

「乳がん検診を受けたい」となると、ほとんどの病院は、検診の予約を取る必要があります。
しかし、乳がん検診は今どこも予約がいっぱいで、1~2ヶ月待ちなんてザラにあります。

私が以前勤めていた病院でも、乳がん検診だけは凄く予約が多くて、1ヶ月は予約が取れなかったです。

異常を感じている状態で、1ヶ月以上も放置してしまうのは危険ですよね。

2.乳がん検診は保険適用にならないので費用が高額になる事も

40歳以上の女性は、自治体で行われている検診が受けられます。
自治体により違いはありますが、大体2年に1回受けられるので、その場合は費用が無料~3000円程度で済みます。

しかし、40歳未満の女性は、自治体の検診が受けられないので、費用が全額自己負担になります。

費用は医療機関によって違いますが、マンモ・エコーそれぞれ5000円前後が多く、両方受けると10000円、それに診察料などが加わるので20000円を超えてくることもあるのです。

しかし検診ではなく、症状をうったえ受診する場合は保険適用になるので、同じ検査でも3割負担で済むのです。

(自治体によっては、30代から乳がん検診を実施しているところもあるようなので、お住まいの役所に確認してみて下さい。)
 

 

 

乳がんの検査は何科を受診する?

胸に違和感を感じた場合、何科を受診すれば良いのでしょうか?

違和感と言っても、痛みであったり、かゆみであったり、皮膚がただれている、ひきつっている、くぼんでいるなど色々です。

乳房に係わる病気だから婦人科?皮膚の異常なら皮膚科?

など思われるかもしれませんが、乳がんが心配な場合は、乳腺外科、乳腺外来などを受診します。

最近は乳腺専門のクリニックも増えてきていますが、地域によってはまだ乳腺専門の科がない場合もありますよね。

そうした場合は外科を受診されて下さい。
外科の中に乳腺専門の医師がいる場合もあるので、事前に問い合わせてみた方が良いですね。

乳がんの検査は誤診が多いと聞きます。
大丈夫と言われて安心していたのに、実は乳がんだった、と数年後分かるというケース。

こうなると、せっかく病院へ行ったのに、悔やんでも悔やみきれません。
できるだけ、専門の医師がいる病院を選んで行きましょう。

乳がんの検査はどんな事をする?

乳がん検診の場合だと、

 

  • 視触診
  • マンモグラフィー
  • エコー検査(超音波検査)


の3つの検査を主に行います。

 

 

医師が見て触って診察します。
皮膚の状態や、えくぼやひきつれはないか、しこりはないかなどを調べてくれます。
セルフチェック方法なども指導してくれます。

視触診は、診察時に行うので誰もが受けるのですが、エコー検査とマンモグラフィーはどちらか片方だけ受ける場合があります。

 

乳房を挟んで薄く延ばして乳房の組織のレントゲンを撮る検査です。
マンモグラフィーはエコーでは気づけない初期の段階のガンが見つけられるので、乳がん検診と言えばマンモを受ける、と思われるかもしれませんが、
20代、30代の乳腺密度の高い女性は逆に不向きなので、受けない場合もあります。

マンモを受けない場合は、エコーと視触診だけです。
マンモグラフィーを受けたいと希望すれば受けられるかもしれませんが、乳房を挟んでびよ~んと薄く延ばすので、痛い人は痛いんです・・・。
ですので、受けるタイミングは胸が張っていない生理後の時期を選んで受ける事をおすすめします。

  • 視触診
  • マンモグラフィー
  • エコー検査(超音波検査)


エコー検査は、様々な検査に使われているので誰しも一度くらいは受けた事があると思います。
胸にジェルを塗りその上に機械を滑らせて乳房の中を調べる検査で、痛くもかゆくもない検査です。

 

乳腺密度の高い若い人の胸に向いている検査ですが、自治体が行う乳がん検診では、マンモグラフィーと視触診だけでエコー検査が入っていない場合があります。

その場合は、エコー検査も(実費になりますが)併せて受けておいた方が良いです。

まとめ

いかがでしたか?

「乳がん検診受けましょう!」
と、最近よく耳にするようになったことで、胸に異常を感じたとしても

「これは乳がん検診受けないと!」

と思う女性が多いのでは?と思います。

ですが、乳がん検診の場合だと予約が必要で待つ期間が長いかもしれない事と、費用が全額自己負担になり高くついてしまう事があります。

 

「おかしいな」、と思ったらすぐに症状を訴え乳腺外科、乳腺専門医師のいる病院へ行きましょう。