夢への道のり②色を教えてくれた暗黒時代 | 魂の約束を生きて新しい調和の地球へ☆レインボーアーティスト たみのともみ

魂の約束を生きて新しい調和の地球へ☆レインボーアーティスト たみのともみ

表現を通して他人軸から魂軸へ変容促し
魂からの圧倒的喜び溢れる人生に✨
波動共鳴映画「アイノオト」監督
「ありえない」方法での映画、舞台創造
見えない世界を表現する絵画
全国一万人以上にアート提供
著書2万部

夢への道のり①私の原体験・入院中に出会った看護師さん


の続き~☆



今にいたる原体験の話で、5歳の時のことを書きましたが、19歳の時にも大きな転機がありました。


辛い受験勉強を乗り越え、念願のキャンパスライフを満喫しようと思っていた矢先。


もともとあったアトピーが大爆発しちゃったのです。。。


それまでは、カサカサしたり、目元が赤くなるくらいだったのに


大学生になってはじめた化粧が合わなかったのか、ストレスからなのか、夏の紫外線が刺激になったのか


ぽつぽつできた赤い湿疹は、みるみるひどくなっていって、ほんの数週間の間に別人のような姿になっていました。


顔はぱんぱんに腫れて、毛穴から膿が噴き出して、ずっとティッシュで押さえてないといけなくて


とてもじゃないけど、外出できる状況ではなく、大学は休学することになりました。


年の離れた妹が二人いたのですが、こんな顔を見せたら怖がると思って、家族とは顔を合わせないように自分の部屋に昼間はこもり


みんなが寝静まった夜に、リビングに出ていってビデオを見たり・・という生活でした。


ちょうどニキビがひとつできても気になるお年頃。


自分の顔を鏡でみる度に泣いていました。


「美女と野獣」の野獣になってしまった気持ちでした。


ほんっとに、変わり果てていたから。


でも、じっと鏡をみるうちに、目の玉だけは変わっていないことに気が付きました。




自分の目をじっと見つめていると、なんだか自分の魂を見てるような気持ちになって


「ここ(瞳)だけは、変わったらあかん。醜くなったらあかん。涙でいま魂を綺麗にしてるんや。」


と、自分に言い聞かせていました。


落ち込む気持ちも、とことん落ちて「あ、今、足がついたな」と底にあたるのを感じたら、なんだか腹がすわるというか


今の状況を受け止めざるを得ないことに気がつくというか、逆に活力がわいてくることを知れたのも、この体験がくれたギフトかもしれません。


「どうせ時間はあるんだから」と、家にある本を全部読むことにしたのです。


母がくれたけど、そのまま放置してあった三浦綾子さんの「道ありき」という自伝小説を読んだ時、心が感電したような、目が覚めるような感動で、自分の価値観がごろっと変わってしまうくらい影響を受けました。


三浦さんも、脊椎カリエスという病気に侵されて、一時期は寝たきりで自暴自棄になっていたけれど、恋人の支えや励ましによって、生き方を大きく変えていく・・というお話。


わたしも


こんな状況の自分でもできることがあるのかもしれない


こんな状況を体験したからこそ、できることがあるのかもしれない


と思うようになっていました。



アトピーもよくなったり、悪くなったりを繰り返しながら、少しづつ嵐がおさまってきて、調子のいい時は数時間くらいだったら外出できるようになっていきました。


ひさしぶりに家から出た時、わたしはびっくりして、その場から動けませんでした。





ちょうど紅葉まっさかりの秋。


青い空に、優しい雲がスプレーアートで描かれたみたいに漂っていて


周りの山々が黄色、オレンジ、朱色に染まっている


その景色があまりにも綺麗で、色に溢れていて、優しくて・・。




ただただ、感動して、涙があふれてきました。


「こんなに綺麗なものを、今まで当たり前に見ていたんだ・・。」



「色」の美しさに、強く感銘した出来事でした。


自然ほど素晴らしい芸術作品はないと今でも思います。


いま、わたしが色にこだわって、虹色の筆文字を描いているのも、あの時見た自然の色の美しさを表現したいから。


少しでも、自然という巨匠に近づきたいけど・・・果てしなく遠い!



結局、半年間ほど療養して、表にもでれるようになり、大学も復学することができました。



もう絶対に戻りたくないけれど、この体験がなかったら、今の私は絶対にない!



・・という、多くを学んだ暗黒時代の話でした☆