女性に配慮したAEDの使用について | おばたさおり(小幡沙央里)のブログ

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横須賀市議会議員3期目。
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【女性に配慮したAEDの使用について】

横須賀市議会では常任委員会が4つあり、自分の所属していない委員会に関することは、会派の仲間に頼んで質問をしてもらっています。

 

今回【女性に配慮したAEDの使用について】を、同じ会派の加藤ゆうすけ議員に、環境教育常任委員会で質問してもらいました。

 

まず、【AED設置の際に、体を覆える布を併置することについて】

 

民間企業の調査などによると、肌に直接パッドを装着するため、「女性が倒れていたらAEDの使用をためらう」男性が4割いたそうです。

 

また、京都大学らの研究グループが行った学校でのAED使用についての調査では、小中学校での男女差は見られなかったものの、高校においては女子生徒に使用される割合が、男子生徒に比べ、3割ほど低い、という結果が出たようです。

 

心肺停止の際の処置については、1分1秒を争います。女性にAEDを使用することを躊躇し、助かる可能性が低くなることを避けるために、救命措置をしている間に体に被せる布やシート のようなものがあると良いと思います。AEDに体を覆う布を併置すべき、

 

と質問したところ、

 

「シート等によるプライバシー保護につきましては、他都市においても実際に推奨しているところあり、提案いただきました対応は、バイスタンダー措置を躊躇なく行っていただくためのアイテムとして非常に有効なものだと考えている。

 

【市内AED設置施設に対して、備え付け等についての協力依頼をしていく】

また、このアイテムを使用するために、重要な救命処置が遅れてしまうことのないよう、

【設置業者や、今後の救急講習会で周知していきたいと考えていく】」、

との答弁をいただけました。

 

次に【女性に配慮したAEDの使用方法をガイドラインとして作成し、啓発することについて】

東京都 をはじめ、多くの自治体では、「女性に配慮したAEDの使用」について、ホームページなどに掲載し(https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/.../aed_shiyo.html)発信しています。

 

本市でもAED講習会が行われ、AEDの使用の仕方についてのYoutube動画があがっていますが、講習会では「人垣を作って人目をさける」といったお話はされるのみ、となっていると聞いていて、それでは女性の不安は多少解消されますが、「人垣を作るほど人がいない」時にどうするのか。

 

尊厳は守られるべきだと考えていて、一分一秒でも早く措置しなければならない際に、少しでも躊躇せずに行動できるためにも、女性に配慮したAEDの使用について、ガイドラインを作成し、AED講習会やホームページにおいて発信する、AEDの側に説明シートをおいておく、などを行っていただきたい、

 

と質問したところ、

 

【本市のYoutube、ホームページの掲載動画では、プライバシー保護に関した、配慮したAEDの使用方法につきましては、紹介しておりませんでしたので、現在の内容に追加して掲載していきたい】

 

【女性に限らず、プライバシーを配慮したAED使用方法、広報は必要なことと考えますので、市ホームページですとか今後の講習会指導内容、新たな目線ですべて見直したい】

 

との答弁をいただけました。

 

もしも、の際にそんなこと気にするなんて、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に利用をためらっている、というデータがでています。

 

こうした使用の方法が周知され、いざというときにためらうことなく使用されることを願います。