【地域医療構想 みうら半島の明日を考える】
医師会館で行われた講演会に参加させていただきました。
前半は横浜労災病院の鶴谷先生による「高齢化社会における糖尿病の治療戦略」。
そして基調講演は済生会熊本病院院長副島先生による「地域医療構想に求められること」です。
地域医療構想は、2次医療圏ごとに団塊世代が皆後期高齢者になる2025年に向け、医療需要と病床の必要数を推計し、定めるものです。
また、目指すべき医療提供体制を実現するための施策も含まれます。
横須賀の場合、横須賀、三浦、葉山、逗子、鎌倉が今回地域医療構想策定の医療圏となります。
(ただフォーマットがないため、全国でバラバラの地域医療構想が出来上がった、という話を副島先生もされてました。)
副島先生は、チーム医療の重要性、“総合医”の必要性を述べておられました。日本の医者は専門家が多い、と。
帰宅し引っ張り出してきた“医療政策集中講義”。
福島県立医科大学医学部 教授の葛西龍樹先生が書かれた文章で、「家庭医」の必要性を述べておられます。
ここでの家庭医は日本での「かかりつけ医」「総合医」「総合診療医」を指していて、世界では“Genaral Practitioner”と呼ばれるそうです。
ひとりの人に対して様々な専門の医師が個別に診るのでなく、「総合医」が包括的に見ていくことが必要だと、副島先生が仰っていました。
今この総合医、家庭医の定義がないのだそうです。日本には。ゆくゆくは「総合医」の育成もなされる日がくるのでしょうか。
私は医療職でないため、今日の内容を深く理解できたわけではないですが、わかりやすい講演でした。
今ないからダメ、なわけでなくて、今の段階で在宅診療を行ったり、開業なさっていて色々取り組んでいる先生もいらっしゃる。
横須賀は今後うわまち病院の建て替えの予定もあります。
現場の先生方の指導も受けつつ、今後も地域医療について考えていきたいと思います。