今から約2年前。
『私、いつか行きたいところがあるんだ』
酔っ払った彼女はいつもより饒舌だった。
「どこですか?」
彼女は私より10歳近く年上の女性だった。
『ウユニ塩湖』
初めて聞いたその名前を、私は帰宅してから検索した。
そして出てきた写真を見て、
言葉にならなかった。
こんな場所があったなんて。
信じられない。
「…私も行こう」
そう決意した。
それからウユニ塩湖、ボリビア、南米について調べた。
南米の魅力は半端では無かった。
大自然、遺跡、人々。
写真と映像と文章でしか情報は入ってこないけれど、
それだけで十分、私は南米の虜になれた。
ウユニ塩湖を実際に見て、写真を撮って、Hoppipollaを聴きたい。
マチュピチュも見たい。
フィッツロイも見たい。
氷河の上も歩きたい。
アルパカもモフモフしたい。
ペンギンも見たい。
イグアスの滝にも突っ込みたい。
ライオンに触れる動物園にも行きたい。
南米の人にも絡みまくりたい。
「どうせ行くなら行きたいとこ全部行って、やりたい事全部やろう」
次の日から南米貯金を始めた。