たいちゃん(息子、3歳)が「スマイルゼミ」を始めました。



同い年の従姉妹のメイちゃん(私の弟の娘)が先に始めていて、
とても良さそうだったのと、

メイちゃんのおうちで体験させてもらった時にたいちゃんがとても楽しそうだったからです。


それまでは「こどもちゃれんじ」をやっていて、
毎月届く月齢にピッタリな素敵な教材に
親子で心をガッツリ掴まれていたのですが、

しまじろうのコンサートにも行ったし、
なんなら私の母としてのロールモデルはしまじろうのお母さんなのですが、
こどもちゃれんじ大好きだったのですが、




毎月いただく教材に、部屋の収納のキャパが追いつかなくなってきたこともあり、
物が増えないスマイルゼミに切り替えようかなと思ったのでした。



自分のスマイルゼミのタブレットにたいちゃん大喜び。専用のペンで楽しそうに問題を解いています。






2週間後。
たいちゃんはスマイルゼミにまったく触れなくなりました。



うん。こんな日が来ることは予想していました。



弟の娘のメイちゃんは、その後も毎日やっているそう。
保育園から帰ったらスマイルゼミをやるという習慣になっているそう。





私は遠い子ども時代を思い出していましたーー


自宅のポストに届く進研ゼミの小冊子、
「進研ゼミを始めたら、部活も恋もうまくいった!」という短編漫画に触発されて進研ゼミを始め、

続かなくなってやめて、

忘れた頃に
自宅のポストに届く進研ゼミの小冊子、
「進研ゼミを始めたら、部活も恋もうまくいった!」という短編漫画に触発されて進研ゼミを始め、


続かなくなってやめて、

をたぶん4回ほど繰り返していたあの頃。




対して我が弟。

私がサンタクロースからもらって3日で投げ出した赤いエレキギターを引き継いで、
バンドを組んで文化祭で発表するまでやり込んでいた弟。


一度始めたものはとことん突き詰め、マスターするまで決してやめない。マスターしてもやめない。

小さい頃から勉強に関しても、学校から帰ったらすぐに宿題をしてから遊びに行く優秀な小学生でした。




たいちゃんは私の子で、
メイちゃんは弟の子なんだなぁとぼんやり納得したのでした。



でもまあいっか。
弟も私も今それぞれにちゃんと幸せだし。

勉強が続かないのはそれもまた個性ということにしましょう。ね。


と最初は思ったのですが、
いやダメだろ!
と思い直しました。



私なぞ、ただ運だけで幸せになった人間。
それがわかっているので運気を上げるためにいろいろしているーー


家に置いてる家具や雑貨はオシャレよりも風水優先。
形も素材も風水優先で選んでる。

でも部屋の東西南北がよくわからなくて中途半端、それが私。



このままたいちゃんが私に似てしまったら、
ろくな大人にならないぞ。

継続は力なり。
継続できる子にしなくてはたいちゃんの人生が危うい。


そんな矢先。

たいちゃんが習って4ヶ月目のスイミングに行きたくないと言い出しました。

「スイミングやーだ!」

と床でジタバタする、もの凄い嫌がりようです。

あまりの嫌がりように、
ああもう、辞めさせようかな…。すぐ辞められるし…。
と心が折れそうに。

でもダメ。
すぐに辞めたらたいちゃんの人生のためにならない。


私はおもむろにテレビ画面のYouTubeで検索し始めました。


「引きこもり おじさん」





「たいちゃん、これ見て」







たいちゃんは、散らかった汚い部屋に引きこもり、老いた母親から文句を言われているおじさんのドキュメンタリーを見ました。




「たいちゃん、いい?辞めるのは簡単だけど、なんでも嫌だって言ってたら、このおじさんみたいになっちゃうんだよ?」


するとたいちゃんは言いました。







「……たいちゃん、スイミング行く」(実話)





以来、嫌がることなくスイミングに行くようになったたいちゃん。


また、これまでは休日の朝夫がスイミングに連れて行き、その間私は部屋を片付け、
夫はたいちゃんをスイミングに送った後にカフェで朝食を取るというスタイルでやっていたのですが、

私も同行し、最初から最後までプールの見学窓に貼りついてたいちゃんを見守るようになりました。

こちらに気づくと嬉しそうに笑うスイミング姿のたいちゃん。
何度もこちらを見ては、口パクで「おかあさん」と言ってくれます。



ああ、子どもが何をする時でも、親がちゃんと見てると見てないとでは、
子どものやる気や気持ちが違ってくるんだなと、大きな学びになったのでした。


スマイルゼミも、自分が家事をしている間にたいちゃんだけにやらせるのではなく、
横でちゃんと見ててあげたらやるかもしれない。

と思って、
「一緒にやろう」
とスマイルゼミに誘うと、たいちゃんが嬉しそうにやるようになりました。




2週間後。
たいちゃんはスマイルゼミに誘ってもやらなくなりました。



「やだ。お母さんがやって」


「えー。お母さんがやるの?」










今スマイルゼミ、謎に私がやってる。