子どもが生まれる前、
カンボジアの子ども達に映画を届ける活動をしていたので、
カンボジアには何度も行っていたけれど、


そのたびに、子ども達の抱き方がわからない自分にコンプレックスを抱いていました。


村のお母さんに赤ちゃんを抱くか聞かれても、
落としてしまったらどうしよう、
抱っこが下手で痛い思いさせてしまったらどうしようと思うと、怖いので辞退していました。


神聖な子ども達に、私は触れてはいけない。

少し離れて子ども達を見守りながら、
映画を届けるおばちゃんでいよう、と思っていました。



息子のたいちゃんが生まれて、
当たり前のようにたいちゃんを抱っこするようになり、私は抱っこの仕方を覚えたのでした。







先日、弟夫婦の家に遊びに行って、
生まれたばかりの甥っ子ナツオくんに会いました。







ナツオくん可愛い…!ちっこい!可愛い!可愛いねぇ!バブバブブー?バブバブブー!







可愛い…。そしてなんて小さいんだろう…。

2リットルのペットボトルより少し大きいくらい…。新生児ってこんなに、こんなに危うい生き物だったのか…。腕が折れちゃわないかな…。ドキドキ…。





ミルクをあげたり、オムツを変えたり、沐浴したりとナツオくんのお世話をする弟夫婦を見ながら思いました。













全然覚えてない。

新生児のお世話の仕方、私、マジで、全然、覚えてないーー











正直なところ、一人育ててきてるので、
赤ちゃんのミルクあげたりとかお世話なんて、
お手のものだと思ってたんです。


得意げにナツオくんのお世話して、
その間弟夫婦を休ませてあげよう、
とか考えてたんですけど、








やり方すっぽり忘れていました。





哺乳瓶をどうやって口に入れてたかとか、
ゲップのさせ方とか、
あー、なんかそうだ、こんな肌着着せてたような気がするとか、
テープのオムツってどうやって変えるんだっけとか、
ああ、そうだ、オヘソの消毒してたわとか、
あれ、もう縦抱きしていいんだっけ? 
横抱きってどうやるんだっけ?とか、
怖い。横抱き怖い。とか、






なんかもう、完全に素人。



子ども一人育てたアビリティ、皆無。



あれかな。
赤ちゃん時代の息子お世話してる時、
嵐のような日々だったので、記憶障害になってるのかなって思いました。



「あいよっ。おばちゃんに任しときなっ」

って、パッと赤ちゃんのお世話できちゃう人、


多分だけど、
二人以上育てているのではという仮説。



一人目の育児は嵐のように過ぎ去り、
二人目を復習しながら育てることで、
お世話の仕方がちゃんと体に染み付くのではという、

そんな仮説が浮かびました。










うっかりしたら腕が折れてしまうかもしれない神聖な新生児に、私は触れてはいけない。



少し離れて弟夫婦を見守りながら、
ご飯だけ食べて帰るおばちゃんでいよう、と思ったのでした。









息子が赤ちゃんの頃、哺乳瓶使いこなしてたはずなのに…