たいちゃん(息子、3才)、これまであまりこだわりや癇癪が強い方ではなかったのですが、
近頃なかなかのこだわりと癇癪を発揮してくれるようになりました。
 
 
中でも一番こだわりを持っているのが、
黄色いシルバニアファミリーのパジャマです。
 

 

 
たぶんアップリケを触るのが好き。
 
 
 
違うパジャマにすると、「黄色いのがいい!」と全力で主張するたいちゃん。
 
毎日洗濯されるので、
すっかり小さくなってしまった黄色いパジャマ。
 
 
小さいので腕が通りにくかったりして、
自分で着ると腕が通らなくて、
そのたびに「ギャー!」と癇癪を起こします。
 
「お手伝いするよ」と近づくと
 
「ダメ!たいちゃんがやるの!」と、
 
親の私を親の仇を見るような目で睨んできます。
 
仕方なく見守るだけにしておくと、
 
「できない!」と癇癪を起こすので
 
「だからお手伝いするよ」と近づくと
 
「ダメー!」と怒って体当たりしてくるので、
もうどうしたら良いのやら……やれやれ…
 
ということが週1回のペースで起こります。
 
 
 
小さ過ぎて寝る時よくお腹がはみだしているので
もう着せたくないのですが、
同じパジャマは近所のユニクロにもう売っておらず、
黄色いパジャマがいいという主張が激しいので、
仕方なくたいちゃんの主張のままに着続けさせておりました。
 
 
 
 
 
そんなパジャマが先日、ビショビショになりました。
 
たいちゃん、歯磨きの後のブクブクペッに失敗し、
すべての水がパジャマに吸い込まれたのでした。
いや、現場を見ていなかったので
何があったのかはわかりませんが、
ブクブクぺッの量どころではない、
シャワーをぶっかけられたくらいのビショビショさ。
 
 
「あー、ビショビショになっちゃったね。お着替えしようね」と言うと、
 
たいちゃんは力強く「やだ!」と言い、
 
「こんなビショビショなの着てたら風邪ひいちゃうよ。お着替えするよ」と言うと、
 
たいちゃんは部屋に入って内側から鍵をかけました。
 
 
 
 
マジか……
 
 
 
 
「たいちゃん!風邪引いちゃうよ!鍵開けなさい!」
 
 
と言っても出てきません。
 
 
「あれえ? お父さんが面白いことしてるよ♪!」と、
 
 
天の岩屋に引きこもった天照大神を引き出そうとするがごとく、
夫と楽しそうな音や声を出したりしますが、
出てくる気配はありません。
 
 
 
仕方ない……
 
 
 
 
 
突入します。(10円玉でガチャリ)
 
 
 
 
 
 
突入すると、ベッドの上でプラレールの新幹線で遊びながら
くつろいでいたたいちゃんが、
 
「え…なんで入ってこれるの…」
 
という驚きの顔でこちらを見た後、
ベッドと机の隙間に素早く逃げ込みました。
 
引っ張り出そうとしても抵抗して出てきません。
 
 
出てこぬなら、出てこさせるまで。
 
 
私はプラレールの新幹線を持って部屋を出ました。
 
 
「ギャー!!!」
 
 
 
泣きながら隙間から這い出て追いかけてくるたいちゃん。
 
振り返って確保。
 
もう無理やり着替えさせるしかない。
 
 
夫と二人がかりで
泣き喚くたいちゃんから黄色いパジャマを引き剝がし、
青いパウパトロールのパジャマを着せます。
 
着させられながらたいちゃんは青いパジャマを噛みました。
噛んでブーッ、ブーッと唾を吐いています。
 
そして泣きながら言いました。
 
「これも濡れてるよ!」
 
 
 
 
 
 
……知恵がついたなぁ。
 
 
 
自分のヨダレでパジャマを濡らす大作戦で、
二枚のパジャマを洗濯機行きにしました。
 
上半身裸のまま、
泣きながら黄色いパジャマを干せと指示してくるたいちゃん。
 
「わかったよ、お風呂に干しておくね」
 
とお風呂場に干した黄色いパジャマを見るとちょっと安心したのか、
最終的には新しいパジャマを受け入れて、
ベッドに横たわってしばらくしくしく泣いていました。
 
 
たいちゃんが落ち着いて機嫌が戻ってから絵本を読んで寝かしつけ。
 
 
 
 
翌朝起きてたいちゃんが一番に言ったことは、
 
「黄色いパジャマは?」
 
 
でした。
 
忘れてなかったのか……
 
 
お風呂場で乾いた黄色いパジャマを見せると、
 
 
「わーあ、黄色いパジャマだぁ」
 
と嬉しそうに言ったのがめちゃくちゃ可愛かったです。
 
 
黄色いパジャマ好き過ぎ。
 
 
 
その夜、再び黄色いパジャマを着たのですが、
頑張って一人でスムーズに着れたのですが、
裏表逆に着ていて、
 
 
「猫ちゃん(アップリケ)どこ?!」
 
 
と泣きそうになっていたのが可愛すぎました。
 
 
 
 
お気に入りだけどサイズアウトしているパジャマとの
良いお別れ方法を知りたい今日この頃です。