発達検査を受けてグレーと言われた日は
そのままたいちゃんと実家に行く予定だったので、
暗い気持ちで実家に行って、
検査の結果について伝えると、
両親もショックを受けた様子ではありましたが、
父は「この子は天才だから」と言い、
母も「そうよ、たいちゃん可愛いもの」と言い、
当たり前ですが孫への愛情は変わっていませんでした。
その夜は実家の布団でたいちゃんの横で泣きながら寝たのですが、
夜中の3時くらいに、
「やはりテレビがいけないんじゃないか」
とハッと目が覚めて、夫にLINE。
「私たちが帰るまでに、テレビをベッドの下とかどこか、
たいちゃんの目に入らないところに隠してもらいたい。
テレビのない生活にしたい」
思えばたいちゃんはテレビ漬けの生活を送っていました。
家事で手が離せない時、
たいちゃんがベランダに出たり、
椅子を全部倒して回ったり、
洗面所から玄関にかけて水浸しにしたりと、
グレムリンのような動きをするので、
たいちゃんの動きを静止させるためにテレビでYouTubeだったりを見せていて、
ご飯の時にテレビを消すと
たいちゃん烈火のごとく怒るので
ご飯中もつけっぱなしになり、
洗い物中もテレビは消せずに見せて…
トイレに行ってる時も見せて…
とやっていると、
雨で外に出られない日とか
たぶん10時間ぐらいテレビみてたと思うんです。
子どもの一日の視聴時間は2時間以内でないとダメと言われていたけれど、
「絵本を読むよー」と絵本を見せても
テレビを見せろとギャーギャー言うし、
他の遊びしようとしても
テレビを見せろとギャーギャー言うし、
テレビの魅力を他のコンテンツが超えられず……。
何度かテレビがつかない振りをして見せまいとしましたが、
たいちゃん信じられないくらい泣き叫び、
あぁ…麻薬中毒患者の人の麻薬をやめさせる時って…
こんな感じなのかな……。
と遠い目になり、
根負けしてつける……
ということを繰り返していました。
でも発達検査の結果を受けた今、
全身全霊でテレビ断ちしなくてはと、
テレビ自体をなくすことを決意。
夫にテレビを隠してのLINEを送り眠りにつき、
翌朝起きて実家のリビングに行くと、
実家のテレビが毛布で覆われ隠されていました。
父が朝食を作りながら、
「やっぱりテレビがいけないと思うんだ。
昨日夜中に調べたらこんな記事が出てきてのう」
と、テレビが言葉の発達に影響を及ぼす記事を見せてくれました。
シン…クロ……。
思いつく時間と行動がシンクロニシティだよお父さん！
「たいちゃんのこと真剣に考えてくれてありがとう、ジージ」とうるうる。
たいちゃんは実家でも家でもテレビの方を指さして
「ない、ない」
と騒いでいましたが、
何がないかは言えないので諦めて違う遊びをしたり、
絵本に興味を持ってくれるように。
また、これまで親子教室での授業をまったく聞いたり見たりしなかったのですが、
テレビなし生活を始めて4日目の親子教室で、
初めて最初から最後まで大人しく全部聞くという奇跡が…！
そしてテレビがなくなったことにより
私も深夜にNetflixを見たりせず早く寝るようになったため、
高血圧がちょっと下がって健康になるという効能が……！
テレビなし生活はいいことづくめ！
…でもつらい。
テレビなしでたいちゃんと過ごす1日、
1日が54時間くらいあるように感じるくらい過ぎるのが遅くてつらい。
そして映画観れないと
私落ち込んだ時なかなか回復できない。
目の前の世界しか知らないと心の回復遅い。
あとたいちゃんにテレビがなくても楽しい時間を過ごせるよう、おもちゃを大量に買い込んだ結果、
家がゴミ屋敷みたいになったつらい。
夜中にテレビ見ながら洗濯物たたむのが楽しみだったのに、
テレビないから洗濯物たたむ気起きなくて洗濯物がソファに山積みになってくつらい。
などなどの理由でテレビなし生活は1カ月で断念したのですが、
たいちゃん、ご飯の時はテレビを自ら消すまでに成長してくれました。
でも、ＮＨＫ『おかあさんといっしょ』のまことお兄さんが卒業し
悲しみに暮れていたのも束の間、
新しいかずむお兄さんがタイプ過ぎて、
ちょうど朝ごはんや夕飯の時間に『おかあさんといっしょ』をやるのですが、
かずむお兄さんを見た過ぎて、
私の意志によりご飯中テレビをつけている、
みたいな状況になっているのが今です。
でも前と違うのは、
たいちゃんが日中保育園に行っているのでその間はテレビがないこと、
ご飯中はテレビを見ながら「お花だね」「いないいないばあ」
など、映るものをひっきりなしに実況中継していることです。
たいちゃんが早くお話できるようになりますように――