以下、たいちゃんが生後7ヶ月(離乳食始まって1ヶ月くらい、ずり這いもお座りもできなかった頃)の頃、東京おもちゃ美術館に行った時の日記です。
読み返して、なんだか必死で生きてたなと思いました。
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今朝ふと思い立ち、友人から聞いてかねてより行ってみたかった東京おもちゃ美術館にたいちゃんを連れていくことに。
赤ちゃんも木のおもちゃと触れ合うことができる素敵な美術館だ。
可愛い我が子に木の温もりを伝えたいーー
コロナなので事前予約が必要だが、当日の予約でもOKだったのはありがたい。
大人1100円、子ども6ヶ月以上800円。
……あと1ヶ月早ければたいちゃん無料だったのか。
いや、そんなことは構わない。
たいちゃんに木の温もりを伝えたいーー
時間制限があり、10:00〜12:00、13:30〜15:30の二時間入れ替え制になっている。
離乳食を終わらせて準備してと考えると、13時半からの方だろう。
2時間ゆっくり遊べるように時間に余裕を持って行きたい。ベビーカーだとエレベーターを探すのに時間がかかるので、抱っこ紐にしよう。12時半には家を出たい。
「たいちゃーん!どしたのー?あばばばばー」と甲高い声を発することで泣くたいちゃんをあやしながら、洗濯をし掃除をし離乳食を作り、冷ましてる間に化粧をし、マザーズバックをセットし、と準備を進めていく。
着々と進めているが自分の服に大量のうんこがつくなどのトラブルにより出発予定時間は過ぎていく。
チケットをセブンイレブンにもらいに行く必要があるようだ。出かける準備をしてからたいちゃんを連れてセブンイレブンに寄るのと、一人でさっと行って戻ってくるのどっちが早いか。
離乳食を食べミルクを飲み、モリモリのうんちをしたたいちゃんは気づいたらプレイマットの上で爆睡。
セブンイレブンまで全力ダッシュ。チケットをもらう。家まで全力ダッシュ。
お湯を沸かし出先であげるミルクの準備。準備完了。寝ているたいちゃんのオムツを変え、ヘルメットを装着し、そっと抱っこ紐へ。起きてしまった。明らかに寝たりなさそうな顔。
抱っこ紐で寝ればいいのに移動中眠そうな目で起きてるたいちゃん。
最寄り駅の曙橋駅に到着。
……時間がない。中で遊べる時間はもう1時間半しかない。タクろう。
タクシーを捕まえ、「東京おもちゃ美術館まで」と告げる。
「え?なんだそれ?四ツ谷のこと?」と運転手。
……四ツ谷のこと…?どういうこと…?
住所は四ツ谷だけど、東京おもちゃ美術館は東京おもちゃ美術館であって四ツ谷ではない。四ツ谷は広い。
住所を告げ、
「東京おもちゃ美術館です」と3回ほど大きめの声で伝えた。
「やっぱ四ツ谷かな…」と呟くおじさん。
曙橋駅の人なら東京おもちゃ美術館は誰でも知ってる建物だと思っていたが違うのか。
走り始めるタクシー。
違う場所に連れてかれてないかGoogleマップでチェック。大丈夫。道は合ってる。
着いた場所は学校の施設みたいな建物。
東京おもちゃ美術館という旗が立っている。勝手にお城みたいな美術館を想像していたが施設の一部を借りているみたいな感じの作りだった。
「ほらな、ここだろ。ここ四ツ谷広場っつうんだよ。おもちゃ美術館より四ツ谷広場って言った方がいいよ」
知らんし。
660円払っておりる。
やり取りの時間考えたら歩いた方が早い可能性あった。
受付にチケットを渡す。
2歳までの赤ちゃんが遊べる部屋は14時10分の回から入れます、とのことで木のチケットをもらう。
時刻は14時。10分間、2歳以上の子が遊ぶお部屋で待機。ここも全部が木でできていてとても可愛い。
ほらたいちゃん、木よーー
木の温もりよーー
とたいちゃんを木の床におろす。
不機嫌である。
スタッフのお姉さんが木の太鼓など見せてくれるが反応せず不機嫌である。どうしたたいちゃん。人見知りか?
不機嫌なたいちゃんを、ホームページの写真で見て是非とも遊ばせたいと思っていた木のボールプールに入れてみる。
ギャン泣き。
どうしたたいちゃん。
いやでもそうだよね。木のボールプール、普通に痛いかも…?ボールプールのボールはゴムだから楽しいけど、硬い木でできたボールの上ってもしかして七ヶ月の子には苦行…?
苦行から抱き起こしあやす。
隣には若くオシャレなお母さんが三人。14時10分からの回を待ってるらしい。
三人はお友達のようで、子ども達にお揃いの服を着せている。ジーンズのワンピースに北欧風のオシャレなスタイで揃った赤ちゃん3匹。
なんだろう。疎外感を感じる…
保育園とか幼稚園でママ友を作れる気がしない…
次は私も義妹のミナちゃんや友人ママと来よう。そして子どもにお揃いの服を着せて仲良しアピールをしてやるのだ。
14時10分。
赤ちゃんが遊べる部屋に移動。
たいちゃんを床におろす。ギャン泣き。
……ねえ、どしたのたいちゃん?木嫌い…?
あ…そうか…もしやもうお腹が空いてる…?
さっきミルク100しか飲んでないから…
「すみません、ここでミルクってあげてもいいですか?」
泣いてるたいちゃんを見て、係のお姉さんが気を遣ってミルクを冷ましてくれる。プラスチックなので時間がかかる。
ベンチに腰掛け泣くたいちゃんを抱きながら木のおもちゃで遊んでる子ども達を見る。楽しそう…
たいちゃんにようやくミルクが届く。
だが飲みが弱い。そして目が半目……
あぁ…そうか、たいちゃん…眠いんだね……
ごめんね…さっき起こして連れてきちゃったから…
でも時間決まってて…
二人で1900円かかってるし……
眠そうにミルクを中途半端に飲んだり飲まなかったりするたいちゃん。
そして終了時間がやってきました。
木に、触れずーー
哺乳瓶にしか、触れずーー
家と、同じーー
写真だけでも満喫した風に見せたくて、たいちゃんの横に木など並べて撮影。
帰る直前になんとか木の思い出を作りたいと、無理矢理小さな木のすべり台を滑らせてみる。
ギャン泣き。
駅前でミルクパンを買って帰った。
美味しかった。
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あの頃よりだいぶ成長したたいちゃん。
今行ったらめちゃくちゃ楽しんでくれそうだなと思いました。
よし、また行こう。