子どもができる前、赤ちゃんを連れている方に会うと、

特に深い意味はなく会話の流れ的に

 

「今何カ月ですか?」と聞いていて、

 

「〇ケ月です」と返ってくると、

 

「へ~、可愛い」とか、

「わぁ。一番可愛い時ですね」など、

会話が広がらない返しをしていたように思うのですが、

  


子どもがいる今、月齢を聞く時には、

そこにいろいろな意味を含んでいます。

 


 

●自分の子と比べての発達の確認

 

・たいちゃん(息子)より二カ月も下なのにもう立って歩いてる…!(焦り)

 

・良かった…。たいちゃんより一カ月上だけど、この子もまだ話せてない…(安心)

 

 

●下の月齢の子のママへ先輩面をする

 

・あ、まだ五カ月なんですね。離乳食一回食が始まったくらいかな?

離乳食三回になると死にますよ~(笑)

 

・大丈夫。すぐ歩き出すようになるんで、

ハイハイしてる姿を見られる今を楽しんでくださいねっ。

 

 

●羨望と希望

 

・一才過ぎてこのくらいになったら…ベビーフード持ち歩かなくても、外食で取り分けして食べられるようになるのか……

 

・二才になったら…こんなに意思疎通できるようになるのか……

 

 

など。

 

 





そして私は今、「〇カ月です」と言われても、

「一番可愛い時ですね」と返していた昔の私を「バカ野郎!」と殴ったあと、


正解は、

「とっても可愛いけど、お世話してる人はきっと大変な時ですね。夜とかは眠れてますか?」

だよと伝えたい。

 

 


 

さて。

世界の子ども達に映画をと言いながら、

現在基本的には、

公園と児童館とイトーヨーカドーに出没するだけの日々を送っているのですが、

 

ベビーカーに乗せたたいちゃんとヨーカドーのエレベーターに乗った時、

食品売り場のカゴを消毒する仕事をされてるおじさんと乗り合わせたんですね。

 

 



おじさんはたいちゃんを見て

 




「うーん」

と何か考えたあと、

 



 



「一才三カ月!」

 

 


と月齢を叫びました。

 

 

ピッタリだったので感動して、

「えっ。すごいですね。ちょうど来週一才三カ月なんです」

 

と言うと、

 

おじさんは得意気に、

 

「へっへっ。孫がいるからよ」

 

と答えてくださるという、非常に和むエレベータータイムを過ごすことができました。

 

私なんか子どもがいても、見た目だけでは他の子の月齢わからないのに、おじさんすごいなぁ。





 


 

それから二週間後くらいに、

ベビーカーに乗せたたいちゃんとエレベーターに乗った時、乗り合わせたおじさんが、

 


「うーん」

と考え出したのを見て、


「あ、あのおじさんだ」と気づいたんですね。








おじさんは

「うーん」

と考えたあと、叫びました。

 

 













 

 

 

「二才一カ月!」

 

 

 



 

大幅に違う。

 

 








「あ…今一才三カ月で……」

 

 

「そうか」

 

 

……気まずいエレベータータイムが流れました。

 

 

 

でも赤ちゃんを見ると月齢当てゲームをしているおじさん、嫌いじゃない。

 

 

 

ゴーゴー月齢おじさん!

目指せ百発百中!

 




またおじさんと乗り合わせる日を楽しみに、

今日もヨーカドーに向かいます。

 

 




 

(もうすぐ一才半。ヨーカドーではこれに乗せないと怒るようになったたいちゃん)