発達障害についての本を読むたび
不思議に思うことがあります
本によって、障害の害という字を
『害』と書いたり『がい』と書いたり
あまり見かけませんが『碍』の字を
使っている場合もあります
使い分けが気になったので
ちょっと調べてみたところ
これまたたくさんの議論や意見
そして、内閣府の見解まで出ていて
その話題性に驚きました
とても興味深かったので
1つずつ簡単に解説します
つまらなかったら…
ごめんなさい
私は言葉の語源を知るのが
結構好きなので
もし良ければお付き合い下さい
そもそも、障害という表記に
なぜ3パターンあるかと言うと…
害という字は印象が悪く、
人に対してこの字を使うべきではない!
というのが表記を変えるかどうかの
議論の発端だそうで
語源的には人を殺めるという意味さえあり
不適切だと考えられたためです
差し障りがあること。公害、害悪の害。
当事者の存在が害であるとする
社会の価値観を助長。
肯定的な意見としては
障害者自身が害悪をもたらす存在ではなく
社会にある多くの障害物や障壁こそが
『障害者』を作り出してきたため
そうしたものを改善または解消することが
必要との考えで、あえて害の字を使用する
という意見もある。
【障がい】
『害』の字が他人に害を与える
負のイメージがあるため
ソフトな呼称・表記に変更すべきとの
意見があり、ひらがな表記に変更。
【障碍】
碍はカベを意味する言葉。
社会がカベを形成していること、
当事者にもカベに立ち向かうべきという
意識改革の課題があるとの観点を
踏まえている。
ただし、現在『碍』は常用漢字ではなく
仏教語に由来する障碍(しょうげ)の
語源に関する問題もあり
あまり使われることはない。
障碍(しょうげ)とは
妨げ、悟りの障害となるもの。邪魔なもの。
以上、ざっくり解説でした
私自身、ぷーが発達障害だと言われた時は
『障害』という響きを
なんだか受け入れられず
そのネーミング、なんとかならんかな
とは思いましたが、
正直、表記に関しては
何でもイイと思っています
どんな表記にしたって、
障害自体がなくなる訳ではないし
差別や偏見が消えることも
残念ながらありません
障がいとソフトな表記に変えたから
障害者問題、解決
なんてこともありません
それよりは『障害』をどう表記するか
ということが話題になり、
そのことについて多くの人が
興味関心を持って
障害について考えてくれる方が
よほど嬉しいですし、
そうした機会が増えることで
様々な障害に対する世間の理解が
進んでくれる方がありがたいと
今は考えています
炎上商法とまでは言いませんが
マイナスイメージだとしても
議論されないよりはマシです
って、ただの一般人が
こんなところで囁いても
世間に影響はないでしょうが
好きの反対は嫌いではなく無関心
と、誰かが言っていた通り
興味を示されないことの方が
よほどツラいことだと思います