キプロスは国教がギリシャ正教なので、大義ではクリスチャンの国なのだけれども。

私が属する事になった教会は、デノミネーション的にはいまいち良く分からないのだけれども滝汗所謂、ボーン・アゲインクリスチャンとか、ビリバーとか、ジーザス・フォロワーと呼ばれる人達で。

 

デノミネーション(宗派)というよりは、聖書を神の言葉として忠実に守り、イエス・キリストを信じて、従う人という感じで、「貴方、何教?」「あー、クリスチャン」みたいな宗教や教会に属する人という感じではなく、あくまで、イエス・キリストを信じて従う人々と言ったら正しいかも知れない。

私に合う教会を与えて下さいと願ってから、すんなり叶っただけでなく、世間を賑わす様なメガチャーチでも無く、牧師さんがおかしな事をする様な事もなく、本当に、見事なまでに自分にふさわしい教会を与えて貰ったなーと思った。

 

この教会(ミニストリー)が運営する学校があって、幼稚園から高校生までを受け入れている。

キプロスインベージョンの少し前に設立された為、当時トルコからの侵略でレフュジー(移民)をなった人達も沢山受け入れていたらしい。
学校教育の方針は、キリスト教に基づく教育方針を採用しているので、私が行った学校の様に、礼拝や聖書の時間もあるらしいが、学生たちは、特にキリスト教のファミリーだけでなく、様々な国・様々な宗教の家族がいる。

 

そんなこんなで、学校運営と教会が密接になっているので、私の様なとんだ部外者が、突然現れて、「洗礼を受けたい」なんて言い出すなんて、もしかしたら、私を誘ってくれたカナダ人女性も想像していなかったかもしれない笑い泣き

 

教会自体にはキプロス人は皆無で、割とスコットランドやアイルランド、もちろん英国やらアメリカなど英語圏の人が多いのだが、アジア人は私一人笑い泣き

それでも、ごくごく普通に受け入れてくれて、「なんだか良く分からないけど、突然このアジア人現れたかと思ったら、いつもいるわねw」みたいな感じで、何かのインベントには参加させて貰うようになった笑い泣き

 

洗礼を受けると決める前と決めた後。

そして、洗礼を受ける前と、受けた後。

それぞれ、異なるフェーズなのだけれども。

 

洗礼を受けると決める前と、決めた後という最初のフェーズでさえも、自分の中にもたされる気づきが、洗礼を受けると決める前に比べて一段階深くなった様な気がした。

 

今から振り返ると、まだまだ、本当の意味での「Salvation(救い)」を理解出来ていたのか?と聞かれると多分全然出来ていなかったと思う。

そして、洗礼を受けた今でさえ、本当に理解出来ているのか?と言われると、自信を持って「理解している」と答えられる自信はない笑い泣き

 

なので、あくまでその当時の自分の理解出来る範囲での気づきなのかも知れないけれども。

洗礼を受けると決めた後、それまで以上に、自分がいままで犯して来た「罪」の重さというか、「原因=罪」と「結果」を突きつけられるというか笑い泣き

そんな二週間だった。

 

洗礼を受けると決めるまでも、Youtube動画で牧師さん達がPrayerを流してくれているのを聞きながら、突然吐き気が込み上げて来たり、発狂しそうになったり、Deliveredされているなーという実感があった。

 

今までは、自分のエネルギー体にべったりとこびり付いていた様な負のエネルギーというか魔物というかスピリットが少しずつ出て行く度に軽くなる様な気がしたし、実際に、それまでいつも心の隅にあった何かが気にならなくなったり、赦せないと思う相手の事を100%とは言わずとも、大方赦せる様になったり、自分の中にある恐怖の感情レベルが大幅に下がったりと、色々なメリットがあった。

 

でも、一体自分の人生で一番初めにこの魔物が入り込んだのか?と言うと、やはり残念ながらいつも辿り着くのは、母親の虐待だった。

 

もう、この時には、大方母親の事は赦せていた。


何よりも、彼女もまた、罪人として生まれ、人生の流れの中で沢山の悪魔を自分の中に受け入れてしまったのだろう。

そして、そうやって、生まれながらに罪人が子供を産み、知らず知らずの間にそれ(悪魔の呪い)を引き継いで行くゲッソリ
そんな風にして出来上がっているのが、今の「世界」なのだ…。

 

初めてこのロジックを理解した時、ある意味衝撃的だった。
いじめや虐待、モラハラ、トラウマになるような事を経験した人は、それだけで充分傷ついているのに、その虐待やトラウマが悪魔がその人に入り込む扉となってしまう。

 

そして、一度その人の中に入り込んだ悪魔と、連携して、様々な悪魔がその人を罪に誘う。

占いに始まり、ヒーリングや、誤った宗教、オカルト…。

異性交遊によるソウル・タイ、依存など…。

 

悪魔は、どんどんその人の中にスペースを拡大させて行く。

そして、今度は、悪魔のエージェントとして誰かにその悪魔を引き渡す…それが、虐待行為やモラハラ、いじめ、殺人、戦争などの引き金となって行く…。

 

悪魔は、同情などしない。

それどころか、その呪いを人間の間で蔓延させる事が彼らの狙いなのだ。

 

頭では、分かっている。

私自身が罪人であったように、彼女も罪人として生まれた。

そして、私を産む前に、どんどん罪を積み重ねた人生を展開させて行った。

そして、私を虐待する事で、私の悪魔への扉を開けさせる最初のきっかけとなった。

 

もし、それが、なければ、これほどまでに自分は罪を積み重ねる人生を送らなかったのかもしれない。

これほど、苦しまなかったのかも知れない。

これほど、混乱しなかったのかも知れない。

でも、これほどまでに強烈な虐待があって、この虐待を逃れるが為だけの人生を送る中で、その時自分に出来た精一杯を自分はやって来ただけだった。

それが、罪だとはしらず、それが、ただ、痛みを緩和する為だけのバンドエイドの様な別の悪魔への扉だという事も知らず…ゲロー

 

母親の事を責める事も出来ない。

かと言って、知らなかったからと言い訳も出来ない。

向かう矛先を失った状態で、余りに愚かだった、無知だった自分の人生を振り返る時間は結構しんどい時間だった笑い泣き

 

実際に洗礼を受ける日が近づくに連れて、自分の頭の中で声がした。

 

「洗礼受けるからって、逃れられると思うなよ。」

 

幻聴なのか、実際に自分の中にいる悪魔が自分の中から自分にしゃべり掛けているのか良く分からないけれども。

自分の中、悪魔がまだのさばっている事だけは確かだった。

そして、それをどうやって自分でCast Out(排除)すれば良いのかも良く分からなかったゲロー