当時は、一体自分に何が起こったのか正直良く分からなかった。

単なる自分の妄想なのか、夢なのかゲッソリ

 

ただ、あの声を聴いた後、それまでの自分の価値観や信念が180度ひっくり返り始めた。

今まで見てたフィルターがごっそりと外れたというよりは、自分の視点が180度ひっくり返るという様な感じがした。

 

起こった出来事を上手く咀嚼出来ないのだけれども、今までの自分とははっきりと異なる何かが、自分の中に芽生え始めているという様な、なんとも言えない不思議な感覚だった。

 

それからの自分は、ただひたすら聖書を読んだ。

そして、ユーチューブ動画で様々な人の「証し(Testemony)」を見て、神とは一体何なのか?を知ろうとしていた。

 

今となっては、日本人にクリスチャンが少ない理由や、キリスト教という宗教が、日本人に対して強烈に惹きつけるものが無い理由がとても良く分かるのだけれども、その時の自分も、神様の声を聴いたからと言って、所謂キリスト教で言われる「罪(Sin)」が一体何なのか、本当の意味で理解出来ていた訳では無かったと思う。

 

様々な人の証し「証し(Testemony)」を動画にしているチャンネルの中で、元ギャングメンバーだったアジア人が、牧師さんに言われた「罪とは何なのか?」という話を聞いた時、色々な事が始めた繋がった様な気がした。

 

 

 

 

今までの自分は、自分が、神のルール(神の法)に対して、罪を犯しているのだとか、生まれながらに罪人なのだという認識さえなかった。

そもその、神のルール(神の法)における「罪」とは何なのかさえ、知らなかった。

 

多分多くの人が、何が罪なのか?と聞かれたら。

 

殺すなとか、盗むなとか、姦淫するなとか、うそをつくなとか、所謂世の中で「悪」とされる事を「罪」だと思っているのだと思う。

 

そして、世間のルール、社会のルールに反する事をすれば、罰せられる。罰せられない範囲の事であれば、世間からバッシングをされるとか、日本でいつもマスコミをにぎわす不倫なども、その類なのだと思う。

 

そして、御多分にもれず、自分もそう思っていた。

 

ところが、聖書に書かれている神のルール(神の法)は、世間や社会のルールとは全く異なって、神と切り離された状態である事、そのものが「罪」であって、神が私達人間に課した、「殺すな」「盗むな」「姦淫するな」「うそつくな」という様なルールは、神のルールにおける善悪を決定するものでは無く、あくまで、私達人間がスピリチュアル的に汚れを自分の身にもたらさない様に神が示してくれている為のものでしかないのだと…。

 

それは、余りに衝撃的だった。

 

この世で起こるネガティブと言われる様な事は、全て、人間が神と切り離された状態(神を信じず、神に背き、神に従わない状態)から単を発している。

 

神がいるなら、どうして戦争は無くならないのか?

神がいるなら、どうして哀しい事は無くならないのか?

神がいるなら、どうしてこの苦しみから逃れられないのか?

 

きっと誰もがどこかでその問いを見えない何かに投げかける瞬間があるのだろと思う。
 

でも、残念ながら、全ての問題は、神が引き起こした事では無く、私達人間が、神と切り離された状態(神を信じず、神に背き、神に従わない状態)として生まれ、神が本来私達を創ったのと異なる方向へ歩みを進めて来てしまった結果が「今」の自分であり、「今」の世界であるのだというところに辿り着けずまま、その生を終えて行く…。

 

神の声を聴いた後、一番初めに私の中に芽生えた「意識」は、

あ~、自分を愛する事と、神を愛する事は違うんだという事だった。

 

様々な経験を経る中で、自分を蔑ろにして来た。

そして、自分の感情やら、起こる出来事に対してのリアクション、色々なヒーリングを受けて来た。

でも、私に取っては、「行き詰まり」だった。

 

どれほど、自分の感情と向き合おうが、どれほど、自分を愛そうが、どれほど、引き寄せの法則だの、宇宙の法則だの、神社巡りだの、所謂代替治療だのを受けようが、真の意味での「心の平穏」は得られなかった。

 

そして、それが、どういう事なのか、言葉でその時は説明出来なかったけれども、

ただ、「自分を愛する事と、神を愛する事は違う。」という事だけ理解した。

 

人間は、神なんかじゃないのだ。

 

自分がどうやって造られて、どうして今も生きていられているのか。

一体、どんな自分の「運」や「因果」が、今私の家族として私と共に生きてくれている犬猫たちを自分にもたらしてくれたというのだろう?

 

自分が決めた様で、何一つ自分で決めれた事など本当は一つも無い。

もし、神が今自分の命を取り上げたのなら、私は、この世に存在すら出来ていないのだ。

そして、それは、今地球上に存在している全ての命ある存在が、同様に、神に命を取り上げられたら、生きている事さえできないのだ。

 

そんな大切な事を忘れたまま、人は生きている。

生きているだけで感謝と言いながら、何に感謝すれば良いのか、何に寄り頼めば良いかも分からずに生きている。

 

もし、人類全てがその事を思い出したなら、戦争など無くなるだろう。

自分も他人も、神によって生かされている存在で、土地も地球も、自分が持っている様で、誰一人として、本当は何も持って(所有)などしていないのだ。

 

あー、私は、ずっと神を知らずに生きて来た。

あー、私は、ずっと神の存在を理解しようともせず、闇雲に悪態をついてきた。

あー、私は、本当に生まれながらに「罪人(神と切り離された状態)」だった。

 

これが、神の声を聴いた後、一番初めに私にもたらされた気づきだった。

 

神を愛するとはどういうことなんだろう?

どうやって、神を愛せばいいんだろう?

 

その時の自分は、ただひたすら聖書を読み、ただひたすらユーチューブ動画を通じて、何かを吸収しようとしていた様な気がする…。