ページをめくる毎にその世界に深くのめり込み、
夢中になって読み終えた小説。

『ラブカは静かに弓を持つ』



著者の安壇美緒さんの
豊かな表現力や緻密なプロット、
繊細な描写は、目の前に情景が浮かび上がるよう。

映像化しないのかな。
そしたらそちらも観てみたいな。
そんな風に思わせてくれる小説でした。

馴染みのある地名が多く出てきたり、
エレクトーン・ピアノ・マンドリン・クラリネットに触れてきた私は、懐かしい気持ちにも。



「スパイ」×「音楽小説」という
キャッチコピーから想像しがたい展開。
温もりを持ったエンタメ性の高さにも
感動する作品です。

読み進めるうちにわかるタイトルの意味。
あぁ、なるほどな、と。

読み終えた後、
爽やかで心地良い余韻が広がりました。