母を自宅に送ってから、転倒に至る経緯をゆっくり聞いてみてわかった。
施設に入ってる父の面会には、私の娘に車を出してもらい、母を連れて3人で行っていた。
6月上旬の日曜日、いつものように父の面会へ。
面会に現れた父は、長袖肌着、Tシャツ、起毛のトレーナーで登場。
昨年の10月に入所したので、まだ夏物を持って来てなかった
まだ、朝、晩と冷える時期だったが持ってくれば良かったと後悔
父は寒がり(暑さがわからない?)で、施設内はクーラーも入るし、施設の方も次回の面会で持ってくれば良いとの事。
母は、
「夏物、家にあるわ」
と言うので、
「また、チェックして持って行くから出しといて」
と言った。
これが間違いだった。
母は面会の次の日の月曜日に夏物を用意し、徒歩で施設に1人で持って行ったのだ
薄手のズボンが足りなかったらしく、施設の人が
ゴムの薄手のズボン 3枚
とメモに書いてくれた。
そのまた次の日の火曜日、母は父のズボンを買いに徒歩でショッピングセンターまで(片道1.8km)行ったものの、お金が足りなかったらしく、家に取りに帰り、また買いに行っていた。
ここまでで、結構な距離を歩いているはず。
その日は気温も高かった。
水分補給も元々少なく、こちらが促さないと飲まない。
父のズボンを購入し家に帰った母は、ズボンに名前を記入し、近所の人が止めるのを聞かず、夕方、施設まで(1.7km)歩いて届けに行っていた。
母に聞くと、
「お父さん、あの日暑そうやった。早く持って行ってあげたかった」
「気になって、次の日に持ち越すのは嫌だった」
後になって、施設の方から聞いたのだけど、家の方向と逆向きに歩いて行った。「こちらの方が近い」と言っても逆向きに歩いて行ったらしい。
いつも車で通っている道だ。
一方通行の関係で、その道を使うと2kmになる。
「1度道を間違えたから」
母は一度失敗すると、次はチャレンジしない。
セルフレジもそうだ。一度失敗してから使ってないそうだ。
携帯の歩数計を見ると、
19996歩
これ、今日の?
今月の累計じゃなくって?
確かめると今日の
そりゃ転倒するでしょ。
1日でやり過ぎ
母には母の理由があって、母の性格を知りながら私が気をつけていなかったことを反省
お母さん、ごめんなさい。