最近、昔の話をすることが多くて、たまたまブログにもコメントがあったから、なんとなく書いてる。
なんで昔はあんなにもろかったんだろうね。
いつも傷ついて、傷つけて。
どうしてこんなに悲しいことが起きるのだろう。
誰が本物で、何が偽物で、私はどこにいるの?
いつも、出口のない、暗闇の奥底で、小さくうずくまってる気分だった。
難しい子供だったと思う。
両親はよくギブアップしなかったなぁ。
いや、多分、お手上げのときはあったと思う。
私は、本当に困った子供だった。
いつも人の心の中を感じて、その中で生きていた。
好き勝手生きてたけれど、いつもどこかにぽっかり穴が空いていて、それを埋めるために違う自分を演じてた。
強がって、吠えて、理想の人になろうとして。
できる、できる、できるって追い詰めて、息が出来なくなって、泣いて。
落ちてゆく自分が心地良くて、何度も何度もそのまま、沈んでしまおうとすら考えた。
昔、出来ないことはない。
手に入らないものはない。
そう思って生きてた。
だけど、本当は何がしたくて、何が欲しいのか分からなかった。
ある日。
突然の頭痛にそのまま倒れて救急車で運ばれたことがあった。
サイレンが鳴り響く車内、目の前には私を心配そうに見つめる当時の恋人の姿があった。
救急隊員の人に自分の名前を聞かれても分からなくて、恋人の名前を聞かれても分からなくて、このまま何もかも忘れてしまうのかと怖くてたまらなかった。
今では、昔の恋人と、このときのことを笑いながら話せる。
ほとんどのことは、時間が経てば笑えちゃう。
あの頃は自分の容量より、とても大きな出来事が多くて、パンクしちゃったんだと思う。
モデルになったのは、偶然とラッキーが重なって。
両親からもらったこの身体と時代に乗って、私はモデルとして成功し、11年間日本でモデルの仕事だけで生活ができた。
写真が大好きで、その中にいるのも、写真を見るのも大好きだった。
若いころ、あの時間を共に過ごした仲間は今も大事で、本当に宝物。
モデルになれて本当によかった。
だけど、まさか自分が道を歩いていて、誰かに話しかけられる存在になるなんて想像もしなかった。
モデルをすると名前が知れ渡る。
自分の名前が自分より先に歩いていった。
嬉しいことも、悲しいこともどんどん増していった。
自分の予想できないことがたくさん起きて、バカな私にはどうしていいのか正直分からなかった。
どんどん耳が聞こえなくなり、声が益々でかくなっていった。
めまぐるしいスピードで生きていたから、ほとんどのことが記憶に残ってない。
でもね、うだうだと書いてみたけど、過去、全てしてきたことは私の選択で、悲しみや裏切りがあったとしても、それも私自身の行動が生み出したもの。
私の責任。
昔は気付けなかったけれど、私は一緒にいて楽な存在じゃなかったもの。
嫌われるのが、人を失うのが怖くて仕方なかったから、いつも必死だったんだと思う。
ずっと、離れずに側にいてくれる人が欲しかった。
矛盾と空回りの世界。
今は、誰かに嫌われることが怖くない。
今は誰かを嫌いになる必要もない。
とっても、楽。
大切な人を失ったことや、自分の人生を変える大きな決断をしたことで、生きるということを旅して学んだ私にとって変わらないもの、揺るぎないものを見つけることができた。
自分自身を見つけてから、変わった。
とは言っても、まだまだ私の人格は未熟で日々勉強。
まだまだこれから。
過去の私のことは否定も肯定もしません。
私はもう子供じゃないし、表に出てる人間でもない。
すべてはあなたの受け止め方に任せます。
私にとっても、私の大事な人にとっても、互いの昔のことは重要じゃない。
何しててもさ、何言われてても、私の好きな人は私の好きな人で、私は私。
こんな私のことでも、ずっと変わらず私のありのままを受け止めてくれてる大事な人たちがいます。
変わらず、側にいてくれる人がいて、信じてくれる人がいる。
生きてゆくうえで大事な人がいてくれる。
だから、ムキになって何かを否定したり、肯定する必要もない。
私はありのままでいられるのが今はすごくしあわせ。
だから、みんなも好きに感じて、そのまま接して。
自分の人生なんだから、感じたまま生きればいいのよ。
こんな気ままな私をずっと愛してくれてる人たち、もちろんブログを読んでくれてる人たち。
ありがとね!
私はしあわせ者だよ。
Enigma 見知らぬ人
http://mk-art.fr/29392/144331/personal/personal-legend
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