愛したチャリンコにおくることば | 文章をあれするための、あれ。

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日々気づいたこと、考えること、知りたいこと、など。

自転車を買いました。

今まで乗っていた深緑色の愛車とはおさらばをしました。


別れは突然ですね。

ある朝ゆるい坂道を進んでいると急にチェーンがはずれて、

がんがんペダルを漕いでいた私は足を強打しました。

長い月日をかけて築き上げた、私とふかみどりさんの信頼関係が崩れた瞬間です。


その晩友達の家に行くために、私は新しい自転車を10分というはやさで選んで購入し、

前の自転車はお店で引き取ってもらいました。

朝の事件が傷にもなり、愛車だったふかみどりとはあっさりとした別れをしました。

あんなに好きだった自転車なのに別れはこんなもんなんだなぁ、なんて自分でも少し驚きました。


しかし、ここ数日新しいベージュの自転車を漕げばこぐほど、

ふかみどりさんとの思い出があふれでてきます。


出会いは中2の誕生日。

お父さんに「高校に入っても使うこと」を条件に

まぁまぁ良い値段のする、ふかみどり色の、

それはそれは美しい自転車を買ってもらいました。


流行りの折りたたみ式のものではなかったけれど、

車輪が大きいゆえのたくましさと落ち着いた色合いにすっかり心を奪われ、

以来私の愛車として6年、頑張ってくれました。


高校の時は毎朝、電気自転車のおばちゃんを相手に脳内レースを繰り広げ、

電車通学になった今でも、休日はおばあちゃんち、図書館、隣町などへ自転車をこいでいきました。


ちょっと気持ちがくらい日でも、自転車に乗れば私のこころはするすると明るくなりました。

10か月の留学を経て、久しぶりに見た自転車が少しぼろくなっていたことにショックを受けたことも昨日のように思い出せます。

ほんとうに愛車だったのです。


しかし6年乗りつづければそりゃだめにもなります。

チェーンがはずれたのも仕方ないことだったのです。

こんなことで裏切られたなんて思うなんて、

私は6年支えてくれた自転車をなんだとおもってるんだ。


新しいベージュの自転車は、

前のよりハンドルが低くて視界が広がりました。

ペダルが足に吸い付くようにフィットします。

サドルもすべすべで安心感があります。


新しい自転車を漕ぐたびに

前の自転車がいかにボロボロになっていたのかに気づき、

そこから思い出があふれでてきますが、

別れは別れです。人生です。


私はこれから、この、私の足に寄り添ってくれるペダルの自転車さんと、

新しいちゃりんこライフを楽しんでいこうと思います。


ほんとに今までありがとう深緑さん。

これからよろしくおベージュさん。