抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織 | あすのことはあすが心配します

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抱擁、あるいはライスには塩を/江國 香織
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図書館で、何百人も予約待ちしてるのを先週やっと借りられた。待たせちゃいけないと思って慌てて返しに行ったら写真撮り忘れちゃった。

この人の本は鎮静作用兼栄養剤の効果があるので、私には必要不可欠なのだけど、鎮静剤も栄養剤も必要ないときに読んでも、やっぱりいい。

系統的には『流しの下の骨』とか、『思い煩う~』の家族もの。この人が書く家族はみんなまっすぐで伸びやかなんだけど、健全でもまっとうでもない。

どんなに仲良く暮らしていても、外の世界に出て、自分の価値観と信念を見つけて出て行ってしまうのだ。私もそうだったように。娘もいずれそうなるのだろう。

でもそれも仕方がないのだ。諸行無常。

いつまでも出ていけなかったり、出て行く必要を感じられないことの方が問題だな、と、睦子と百合叔母を見てると思う。

ちなみに、この本はそんな家族の在り方に警鐘を鳴らす本ではなく、ある一家の、どうでもいい話ばかりが切り取られた本。いい本だけど、ちょっと悲しかった。