彼がツインレイだとわかる4ヵ月前に訪れた「二度と訪れることはないだろう」と思っていた場所、私にどういう影響を与えたところなのか文にしてみたら長くなってしまった。そしてとても元夫が極悪人みたいになってしまっているがそんなことはない。とても純粋でひとつのことに熱心になれる、そして子どものようにとても素直に人だ。元夫の遺伝子が子ども達に受け継がれているのかと思うと嬉しい。人として欠落しているところは誰にでもあるからいつまでも責めることはしたくない。


島を離れて22年が経っていた。「一度、島に来てくれないと終わらない」元夫が言った言葉、最初聞いた時は「知るもんか!」と思ったけれど時が経ち、確かに、開けたものは閉めなくちゃ!という気持ちになっていた。ちょうど映画「すずめの戸締まり」を観た後だったのでそんなふうに感じてもいた。

島の家の一角にある「誰もが足を踏み入れることが出来ない場所をどうにか片付けたい」ということだった。私自身の荷物は何ひとつ無いのだけれど、元夫と私にしかわからない過去のものも置かれていた。地形的なことも含め陰の作用が働きやすいその場所は慎重に足を踏み入れなくてはいけない。

家のあるこの場を不本意な方向へ舵をきってしまったのは元夫であるが、私にとっては毎日お祈りをした明るい場所であったはずだ。裏山に続く深い森の精霊たちだって庭の木や花だって、いつも子ども達や私に寄り添ってくれていた。「誰もが足を踏み入れることが出来ない場所」に入るのは私しかいないのだと理解をした。そして長女とふたりで島に行くことに決めた。5月の気持ちのいい日だった。

島を出た理由は何であれ、島に移住した初日のことを思い出し懐かしい気持ちでいっぱいになった。


島の仲間たちが温かく迎えてくれた。島にいた頃にはまだ10代だった子たちがすでに親となり立派に暮らしていた。元夫も元夫のパートナーも長女と私を精一杯もてなしてくれた。予想以上の楽しい滞在だった。手付かずの場所も無事に片付き、元夫の自責の念やこの場のカルマを天に放った。すべてが片付き島での記憶が上書きされた。心の底から「また来よう!」と思えた。過去を許した自分にご褒美をあげたい気分だった。大きな荷物をひとつ下ろしてまたひとつツインレイに近づいたのだ。ご褒美はツインレイだとこの時は知らず、そして島での片付けがこれで終わりではないということもまだ知らず・・