リリーッス!サオリリスです。
「のまど間」のブログ
http://nomadoma-daisen.com/nomablo/
滞在中、乗っ取って書かせてもらいました。
お時間あればこちらも是非読んでやってくださいね。
9日目
6/23(火)☀小林さんのエキナセア畑/きち基地(@旧逢阪保育所)
今日も朝は早い。鳥取に来てからどうも目覚めが良くて、目覚ましに頼らなくても早起きできるので辛さはない。朝はお化けくらい苦手なのに・・・不思議だ。
今日は、「エキナセア」という聞きなれないハーブを育てる若い農家・小林さんのところへ。「え・・・えk・・・」『エキナセアね!』名前がなかなか覚えられない。むむむ。とにかく体にとても良いらしい。(風邪、インフルエンザの予防など)
エキナセアは"ムラサキバレンギク"とも呼ばれる。とGoogle。その名の通り、鮮やかな紫色の花を咲かせるのだけど、花びらが下に向かって開くので、見た目が少し変わっている。綺麗だけど奇妙。おもしろい花。
国内でエキナセアを育てているのは鳥取県のここ大山町と埼玉県のどこかくらいで、農家の数も非常に少ない。つまり小林さんはパイオニア的な存在・・・と言えば聞こえがいいけど、その分、悩みや壁にぶち当たった時には自己解決しないといけない。
無農薬で育てているので、毎日のように草むしりをしなければならない。苗を育てるのが難しい。という課題と共に、(失礼ながら私も知らなかったけど)一般的知名度が低いエキナセアを「もっと知ってもらいたいし、身近なものにしたい」というのも大きな課題である。
「そのために何が出来るか?」その一案として、「ここを一面エキナセア畑にしたい」という小林さん。今はまだ広い畑の一角で育てているエキナセアを、全面に広げたいんだそうだ。
青い空とエキナセアの紫色のコントラスト、遠くに見える風車(大山町には風力発電用の風車がいくつも建っている)や大山、この景色は今でさえ一見も二見もの価値があると思う。これをさらに見応えあるものにアップデートする計画(同時に生産量もアップ!)。
今日の私の仕事は、その手伝い。
成長したエキナセアの足許から芽を出した、まだ小さなエキナセアを一度抜き培養液にくぐらせたら別の場所に植え直し水をやる。小林さんと小林さんのおばあちゃん(80歳!)と私、たったの三人で流れ作業。
ここ最近で一番の天気に恵まれたせいで、暑い。時たま風が吹きぬけて、それがたまらなく気持ちいいのと、おばあちゃんが用意してくれたクーラーボックスには冷たいお茶と見たことのない炭酸飲料(デカビタみたいな?)をありがたくいただくことでかなり救われたけど、やはり暑い。
そんな中、80歳のおばあちゃんがエンヤコラと働いている。「昔は梨もやっとったんだけどねェ」そういう農家は少なくないらしい。それでも小林さんのおばあちゃんは今も、畑仕事を続けている。
「(大変だなぁ・・・)」と少しでも思ってしまった自分が恥ずかしい。おばあちゃんは「健康でこうして働けて、たまに孫に会いに深夜バスで東京に行ったりして、家もにぎやかで楽しいし、幸せ」なのだ。
小林さんはなんと10人家族。10人が一堂に会すことのできる家(スペース的な意味で)もすごいけど、この時代にここまで「イエ」制度バリバリの家族に出くわすとは驚きである。
古くからの「イエ」感は、なんとなく縛られるようなイメージがあるけど、家事や子育てなど皆で分担できて負担は軽減されるし、一緒に出来るし、とても楽そうだし、「独りで寂しい人(お年寄り)もたくさんいるけど、うちはいつもにぎやかだけんねぇ」おばあちゃんはとても嬉しそうだ。
お嫁さん・・・小林さんの奥さんは、「冒険遊び場 きち基地」という活動を行っている。廃園になった保育園の校舎を、地域の子どもや子を持つお母さん・お父さんのコミュニティースペースとして活用。そこでなるべく自由に、様々な遊びや体験を子どもにさせてあげる。それが「きち基地」。
奥さんがそういう活動を行えるのは、10人家族だからというのもあるかもしれない。「イエ」制度、核家族なんかより自由の可能性がある・・・いいかもしれない。
昼過ぎ。「そろそろお昼にしようか」ということで、小林さんの家におジャマして、おばあちゃんの作ったお昼ご飯をいただいた。今年はじめてのそうめん。薬味や具もたくさん。ぶりの刺し身におにぎりに自家製の漬物、もりだくさん。どれも美味しいし、嬉しい。
リビングの窓からキミドリの田園が見え、その向こうにまた風車が見える。外から風が入ってくるので心地いい。人の家だけど、思わず目を閉じてしまうくらい安らぐ。こんな家で暮らす小林さん、なんか・・・ズルい。羨ましい。
午後からは「きち基地」へ。今日は子どもは抜きで、AEDの研修。AEDは街の色んな所に設置してある救命器具。心臓マッサージや人工呼吸と共に、赤十字の方に説明を受ける。
「きち基地」では子どもたちをなるべく自由に遊ばせたいというコンセプトがある。その分キケンなこともあるし、もしものことも考えておかないといけない。そのために、今回、AEDの機械を設置したのだけど、使い方もシッカリ身につけておく必要がある。
こうやって、地域の大人にある程度放任されながら守られながら、のびのびと遊ぶことが出来るここの子どもたち・・・ズルい。羨ましい。
別に私だって環境は違えど充分のびのびとした育てられ方をしたとは思うんだけど、それでも、ここの子どもたちを「いいなぁ」と思う。都会の作られた遊び場も、それなりにいいとは思うけど、とても贅沢に思う。
お母さん・お父さん達も、情報交換できたり助け合うことができたりして、良さそうだ。
地域のみんなで子どもを育てるような、そういう雰囲気は、なかなか都会では難しいとされているけど、「きち基地」の活動はそのモデルに成り得るかもしれないし、都会では通用しないかもしれないし、私は子育てしてるわけではないからわからないけど、こういう地域があるということだけお知らせできればと思う。
無理に都会で独りで子育てしなくてもいい・・・逃げ場というと聞こえは悪いかもしれないけど、もしも苦しいんだったら、今いる所が全てではないよと思う。
(調度、「持たない幸福論」pha著を読んでいる影響で、それっぽいことを言ってるだけだけど・・・)
小林さんのエキナセア畑は、うまくいけば来年の春には一面エキナセアになる予定だそうだ。台風とか竜巻とか、豪雨とか日照りとか、虫とかケモノとか、いろんなことがあるのかもしれないけど、どうか無事に咲いて欲しい。
大山町産のエキナセア商品情報は、小林さんが提携する大山メディカルハーブ→http://www.dmh.co.jp/
私のおすすめは、
大山メディカルハーブ エキナセアシロップ 150cc/大山メディカルハーブ
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滞在中、乗っ取って書かせてもらいました。
お時間あればこちらも是非読んでやってくださいね。
9日目
6/23(火)☀小林さんのエキナセア畑/きち基地(@旧逢阪保育所)
今日も朝は早い。鳥取に来てからどうも目覚めが良くて、目覚ましに頼らなくても早起きできるので辛さはない。朝はお化けくらい苦手なのに・・・不思議だ。
今日は、「エキナセア」という聞きなれないハーブを育てる若い農家・小林さんのところへ。「え・・・えk・・・」『エキナセアね!』名前がなかなか覚えられない。むむむ。とにかく体にとても良いらしい。(風邪、インフルエンザの予防など)
エキナセアは"ムラサキバレンギク"とも呼ばれる。とGoogle。その名の通り、鮮やかな紫色の花を咲かせるのだけど、花びらが下に向かって開くので、見た目が少し変わっている。綺麗だけど奇妙。おもしろい花。
国内でエキナセアを育てているのは鳥取県のここ大山町と埼玉県のどこかくらいで、農家の数も非常に少ない。つまり小林さんはパイオニア的な存在・・・と言えば聞こえがいいけど、その分、悩みや壁にぶち当たった時には自己解決しないといけない。
無農薬で育てているので、毎日のように草むしりをしなければならない。苗を育てるのが難しい。という課題と共に、(失礼ながら私も知らなかったけど)一般的知名度が低いエキナセアを「もっと知ってもらいたいし、身近なものにしたい」というのも大きな課題である。
「そのために何が出来るか?」その一案として、「ここを一面エキナセア畑にしたい」という小林さん。今はまだ広い畑の一角で育てているエキナセアを、全面に広げたいんだそうだ。
青い空とエキナセアの紫色のコントラスト、遠くに見える風車(大山町には風力発電用の風車がいくつも建っている)や大山、この景色は今でさえ一見も二見もの価値があると思う。これをさらに見応えあるものにアップデートする計画(同時に生産量もアップ!)。
今日の私の仕事は、その手伝い。
成長したエキナセアの足許から芽を出した、まだ小さなエキナセアを一度抜き培養液にくぐらせたら別の場所に植え直し水をやる。小林さんと小林さんのおばあちゃん(80歳!)と私、たったの三人で流れ作業。
ここ最近で一番の天気に恵まれたせいで、暑い。時たま風が吹きぬけて、それがたまらなく気持ちいいのと、おばあちゃんが用意してくれたクーラーボックスには冷たいお茶と見たことのない炭酸飲料(デカビタみたいな?)をありがたくいただくことでかなり救われたけど、やはり暑い。
そんな中、80歳のおばあちゃんがエンヤコラと働いている。「昔は梨もやっとったんだけどねェ」そういう農家は少なくないらしい。それでも小林さんのおばあちゃんは今も、畑仕事を続けている。
「(大変だなぁ・・・)」と少しでも思ってしまった自分が恥ずかしい。おばあちゃんは「健康でこうして働けて、たまに孫に会いに深夜バスで東京に行ったりして、家もにぎやかで楽しいし、幸せ」なのだ。
小林さんはなんと10人家族。10人が一堂に会すことのできる家(スペース的な意味で)もすごいけど、この時代にここまで「イエ」制度バリバリの家族に出くわすとは驚きである。
古くからの「イエ」感は、なんとなく縛られるようなイメージがあるけど、家事や子育てなど皆で分担できて負担は軽減されるし、一緒に出来るし、とても楽そうだし、「独りで寂しい人(お年寄り)もたくさんいるけど、うちはいつもにぎやかだけんねぇ」おばあちゃんはとても嬉しそうだ。
お嫁さん・・・小林さんの奥さんは、「冒険遊び場 きち基地」という活動を行っている。廃園になった保育園の校舎を、地域の子どもや子を持つお母さん・お父さんのコミュニティースペースとして活用。そこでなるべく自由に、様々な遊びや体験を子どもにさせてあげる。それが「きち基地」。
奥さんがそういう活動を行えるのは、10人家族だからというのもあるかもしれない。「イエ」制度、核家族なんかより自由の可能性がある・・・いいかもしれない。
昼過ぎ。「そろそろお昼にしようか」ということで、小林さんの家におジャマして、おばあちゃんの作ったお昼ご飯をいただいた。今年はじめてのそうめん。薬味や具もたくさん。ぶりの刺し身におにぎりに自家製の漬物、もりだくさん。どれも美味しいし、嬉しい。
リビングの窓からキミドリの田園が見え、その向こうにまた風車が見える。外から風が入ってくるので心地いい。人の家だけど、思わず目を閉じてしまうくらい安らぐ。こんな家で暮らす小林さん、なんか・・・ズルい。羨ましい。
午後からは「きち基地」へ。今日は子どもは抜きで、AEDの研修。AEDは街の色んな所に設置してある救命器具。心臓マッサージや人工呼吸と共に、赤十字の方に説明を受ける。
「きち基地」では子どもたちをなるべく自由に遊ばせたいというコンセプトがある。その分キケンなこともあるし、もしものことも考えておかないといけない。そのために、今回、AEDの機械を設置したのだけど、使い方もシッカリ身につけておく必要がある。
こうやって、地域の大人にある程度放任されながら守られながら、のびのびと遊ぶことが出来るここの子どもたち・・・ズルい。羨ましい。
別に私だって環境は違えど充分のびのびとした育てられ方をしたとは思うんだけど、それでも、ここの子どもたちを「いいなぁ」と思う。都会の作られた遊び場も、それなりにいいとは思うけど、とても贅沢に思う。
お母さん・お父さん達も、情報交換できたり助け合うことができたりして、良さそうだ。
地域のみんなで子どもを育てるような、そういう雰囲気は、なかなか都会では難しいとされているけど、「きち基地」の活動はそのモデルに成り得るかもしれないし、都会では通用しないかもしれないし、私は子育てしてるわけではないからわからないけど、こういう地域があるということだけお知らせできればと思う。
無理に都会で独りで子育てしなくてもいい・・・逃げ場というと聞こえは悪いかもしれないけど、もしも苦しいんだったら、今いる所が全てではないよと思う。
(調度、「持たない幸福論」pha著を読んでいる影響で、それっぽいことを言ってるだけだけど・・・)
小林さんのエキナセア畑は、うまくいけば来年の春には一面エキナセアになる予定だそうだ。台風とか竜巻とか、豪雨とか日照りとか、虫とかケモノとか、いろんなことがあるのかもしれないけど、どうか無事に咲いて欲しい。
大山町産のエキナセア商品情報は、小林さんが提携する大山メディカルハーブ→http://www.dmh.co.jp/
私のおすすめは、
大山メディカルハーブ エキナセアシロップ 150cc/大山メディカルハーブ